更新日: 2023.12.25 その他暮らし

「軽自動車」は普通自動車より「年7万円」維持費が安い!? 電気自動車の費用とも比較

「軽自動車」は普通自動車より「年7万円」維持費が安い!? 電気自動車の費用とも比較
環境が変わり、軽自動車から普通自動車に乗り換えようとする人もいると思います。そこで気になるのは、年間の維持費の違いではないでしょうか。
 
一般的に軽自動車のほうが普通自動車よりも維持費が安いので、買い替えをちゅうちょする場合もあると思います。それでは、軽自動車と普通自動車では維持費はいくら違うのでしょうか?また、電気自動車と比較した場合も気になるところです。
 
そこで本記事では、軽自動車と普通自動車の維持費の違いについて解説していきます。電気自動車とも比較するので参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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軽自動車の維持費

自動車のそれぞれの維持費については、税金、燃料費を合計し、比較していきます。
 
軽自動車にかかる税金は軽自動車税と自動車重量税があります。スズキ・ワゴンRを例にすると、軽自動車税は年間1万800円、自動車重量税は1万6400円(2年)です。自動車重量税は1年間だと8200円になります。
 
そして燃料費については25.2km/Lがカタログの燃費になっているので、こちらを参考にして考えます。12月18日現在のガソリン価格の平均は175.1円です。年間1万km走行したと考えると、6万9484円になります。年間の合計額は8万8484円です。
 

普通自動車の維持費

普通自動車の維持費についてはスズキ・ジムニーを例にしていきます。

普通自動車にかかる税金は自動車税と自動車重量税です。ジムニーの場合は自動車税が年間3万500円、自動車重量税が2年間で2万4600円になります。自動車重量税は1年間だと1万2300円です。燃料費は15.4km/Lなので年間1万km走行したとすると、11万3701円です。年間の合計額は15万6501円になります。
 

電気自動車の維持費

電気自動車は、「エコカー減税」や「グリーン化特例」といった減税措置があるので、税金を抑えられます。
 
日産・リーフを例にすると、自動車税は2万5000円(2年目は6500円、それ以外は2万5000円)、自動車重量税は免税(3年目まで)です。初年度は2万5000円で2年目は6500円、3年目は2万5000円となります。
 
また、日産・リーフは60kwhのバッテリーを搭載していて、60kwh×31円(電気代の目安単価)を計算すると1回の充電で1860円の燃料費がかかります。1回の充電で450km走行できるので、年間で4万1333円が必要な燃料費です。合計額は、1年目は年間6万6333円、2年目は年間4万7833円になります。
 

税金面で大きな差が! 電気自動車も選択肢に

軽自動車と普通自動車の維持費を比較すると、約7万円も差があることがわかりました。10年間それぞれ乗ることを考えた場合、「70万円」の差です。主に税金面で大きな差があるのが特徴で、それ以外にも本記事では触れなかった任意保険や車検代などを考えるとさらに差が出ることが予想されます。
 
また、電気自動車はさらに維持費の面で安いこともわかりました。大きな差となる税金面がエコカー減税やグリーン化特例によって免税や減税されていることが安くなっている理由です。
 
それだけでなく、ガソリン車よりも電気自動車のほうが燃料費でも優れていることがわかりました。電気自動車は電気スタンドがまだ少ないため、充電しにくいというデメリットがありますが、今後改善されればさらに利用者が増えることも考えられます。
 
もっとも、減税措置もいつまで続くかはわかりません。減税措置がある間に電気自動車への買い替えも選択肢に入れてもよさそうです。
 

出典

総務省 平成28年度から軽自動車税の税率が変わります
国土交通省 2023年5月1日からの自動車重量税の税額表
国土交通省 自動車燃費一覧(令和5年3月)
経済産業省エネルギー庁 石油製品価格調査
国土交通省 エコカー減税 (自動車重量税) の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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