更新日: 2023.12.27 子育て

大学の授業料100万円分をカードローンで払おうと思います。「教育ローンにしたほうがいい」と言われましたがそんなに違うものですか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

大学の授業料100万円分をカードローンで払おうと思います。「教育ローンにしたほうがいい」と言われましたがそんなに違うものですか?
カードローンで大学の授業料100万円分を借りようとしたものの、教育ローンのほうがよいと言われた経験を持つ人もいるでしょう。カードローンと教育ローンでは金利が違うため、借りる際は注意が必要です。
 
本記事では、大学の授業料を100万円借りる場合、教育ローンとカードローンでどれくらい総返済額が違うかについてシミュレーションしました。大学の授業料のためにお金を借りるのを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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教育ローンで大学の授業料100万円を払った場合

大学の授業料等の教育費を支払えない場合は、教育ローンでお金を借りられます。教育ローンには種類があり、それぞれ借りるための条件を満たしていなければなりません。本項では、具体的に教育ローンとはなにか、教育ローンで大学の授業料100万円を借りたら総返済額がいくらになるかを解説します。
 

教育ローンとは

学費が足りない場合に利用できる教育ローンには、国の教育ローンと民間の教育ローンがあります。
 
国の教育ローンは金利が固定で、令和5年10月時点で年2.25%と金利が低い傾向です。しかし借りるには一定以下の世帯収入でなければならないなど、条件をクリアしていなければなりません。
 
一方、銀行などが取り扱う民間の教育ローンは、世帯収入の上限は定められていないものの、下限年収が定められていることが多いため、年収が低すぎると利用できないこともあります。金利は固定か変動で、基準金利は年1%台後半~3%台後半であることが多いです。
 

教育ローンの返済シミュレーション

大学の授業料100万円を借り、10年で返済する場合のシミュレーションをしました。なお、ボーナス払いなどの詳細設定はしていません。国と民間の教育ローンについて、それぞれの金利にて計算しました。
 
・国の教育ローン(金利年2.25%)→総返済額:111万6600円
・民間の教育ローン(金利年3.6%)→総返済額:119万2200円

 
どちらの教育ローンであっても金利はあまり高くなく、返済の負担をおさえられるでしょう。
 

カードローンで大学の授業料100万円を払った場合

教育ローンのほか、カードローンでお金を借りて大学の授業料100万円を支払えます。しかし、教育ローンとカードローンでどれくらい金利などが違うのか分からない人もいるでしょう。本項では、カードローンの仕組みや、実際にお金を借りた場合の総返済額について解説します。
 

カードローンとは

カードローンは、クレジットカードによるローン機能です。クレジットカードにはショッピングとキャッシングの2種類の機能があります。カードローンは、20歳以下・学生・収入が安定していない人は利用できません。
 
クレジットカードは、一括払いなどで活用すれば金利はありません。しかし、ショッピングの分割払いやリボ払い、そしてキャッシングではそれぞれ高金利が設定されています。
 

カードローンの返済シミュレーション

カードローンで大学の授業料100万円を借りて、10年で返済する場合のシミュレーションを見ていきましょう。ボーナス払いなどの詳細設定はしていません。
 
・カードローン(金利年18%)→216万2160円
 
100万円を借りた場合、10年後の総返済額は倍以上です。利息分が元金を上回ってしまうため、毎月の返済を負担に感じる人も多いでしょう。
 

教育ローンとカードローンでは総返済額が大きく変わる

大学の授業料100万円を借りる場合、教育ローンとカードローンでは総返済額で大きな差が生まれる可能性があります。例えば国の教育ローンとカードローンの返済額では、総返済額は104万5560円も違います。
 
カードローンと比べると、教育ローンのほうが利息は低い傾向です。返済の負担が軽くなるため、大学の授業料を借りる場合は教育ローンの利用を検討しましょう。
 

出典

日本政策金融公庫 教育一般貸付(国の教育ローン)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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