スマホの暗証番号を忘れてしまった！ 初期化を業者に頼む場合はいくらかかる？ 自力で初期化する方法はあるの？

今やスマホは、日常生活にとっての必需品といってもよいでしょう。もしスマホが使えなくなったなら、さまざまな場面で支障をきたすはずです。しかし、そのスマホの暗証番号を忘れてしまい、使えなくなって困っている人もいるのではないでしょうか。
 
そこで今回は、スマホの暗証番語を忘れた場合の初期化方法を、業者に頼む場合と自力で対応する場合のそれぞれについて、詳しく解説していきます。

いくらかかるの？業者に依頼した場合

暗証番号を忘れてしまった場合、デジタルや機械に苦手意識のある人にとっては、業者に依頼するのがもっとも安心できる方法でしょう。依頼する業者には、暗証番号解除の専門業者と携帯電話会社があります。
 

・専門業者による暗証番号の解除

忘れてしまった暗証番号を専門業者に解除してもらう場合の料金は、2～5万円が相場です。セキュリティーの強固さにより、料金に差がでます。専門業者に依頼するメリットは、本人以外のスマホの暗証番号にも対処してもらえることでしょう。これにより、例えば身内で亡くなった人が使っていたスマホの中身を確認することも可能です。ただし、解除に時間がかかることがあるので注意しましょう。
 

・携帯電話会社のカスタマーサポートやショップを利用する

本人のスマホだけが対象なら、携帯電話会社のカスタマーサポートやショップを利用して、忘れた暗証番号の確認や再設定をするのがもっともよい方法でしょう。なぜなら、ほとんどの大手携帯電話会社が無料で対応してくれるからです。
 
なお、カスタマーサポートの場合は、郵送でのやり取りになることがあるために時間がかかります。また、ショップの場合は、契約者本人による持ち込みが基本です。その際、運転免許証など本人の確認ができる書類が必要です。
 

自分でもできる？暗証番号の初期化手順とは

スマホの暗証番号を忘れた場合、パソコンを使って自分で対処することも可能です。ただし、この場合はスマホ自体が初期化されることに注意しましょう。なぜなら、スマホが初期化されると、アドレスや写真や動画など、それまでに保存していたデータがすべて消去されてしまうからです。これを防ぐには、データのバックアップは必須といえます。
 

・Androidスマホの初期化手順

Androidスマホの場合、Googleが提供する「デバイスを探す」のサービスを利用して初期化できます。その場合、「スマホの電源が入っていること」「インターネットに接続していること」「スマホの位置情報がオンであること」「GoogleアカウントのIDとパスワードが利用できること」が条件です。
 
パソコンでGoogleにログインし、「デバイスを探す」にアクセスしましょう。その後、該当するデバイスの「デバイスデータ」を消去すれば完了です。
 
ただし、この方法はAndroidスマホの位置情報がオンになっていないと使用できません。これは、「デバイスを探す」のサービスが、本来は紛失したスマートフォンを探すためのサービスであることが理由です。
 

・iPhoneスマホの初期化手順

iPhoneスマホには、「iTunes」と「iCloud」を利用する2つの初期化方法があります。「iTunes」を利用する場合は、まずiPhoneの電源を切ったあとにリカバリーモードで起動するボタンを押し続けてください。iPhoneをパソコンに接続し、リカバリーモードの画面が表示されたらボタンを離します。
 
その後、パソコンでiTunesを開き、「復元」ボタンを選択すれば初期化は完了です。なお、リカバリーモードで起動するボタンはiPhoneのバージョンによって異なるため、マニュアルで確認しましょう。
 
「iCloud」を利用する場合は、「iPhoneを探す」の機能を利用します。まず、パソコンでiCloudにアクセスしましょう。その後、「iPhoneを探す」＞「すべてのデバイス」＞「対象となるデバイス」の順に選択します。対象となるデバイスの中から初期化するiPhoneを選択し、「デバイスを消去」をクリックすれば完了です。
 

暗証番号を忘れても慌てずに対処しよう！

スマホの暗証番号を忘れても、落ち着いて対処することが大切といえます。というのも、慌てて何度も誤った暗証番号を打ち込むと、端末がロックされたり、一定時間使用できなくなったりするためです。そうなると、対処するのに余計な手間と時間がかかります。まずは落ち着いて、使用しているスマホが該当するカスタマーサポートやショップに連絡しましょう。丁寧に対処法を指示してくれるはずです。暗証番号を忘れても、慌てずに対処しましょう。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー