周囲が結婚ラッシュです。上司より高い金額でご祝儀を渡すと「マナー違反」と聞きました。いくらが妥当でしょうか？

周囲が結婚ラッシュでご祝儀を用意する機会が多い人もいるのではないでしょうか。その際に、ご祝儀の金額が上司より高い場合はマナー違反になるのか気になる人もいることでしょう。新郎新婦と仲がいい、お祝いしたい気持ちが強いことなどから、ご祝儀を多めに渡すことは比較的よくある話です。

結論から言えば、上司よりご祝儀の金額が高いだけでマナー違反にはなりません。ただし、結婚式のご祝儀の相場を大きく下回っていたり、ご祝儀の金額の数字やお札の状態、ご祝儀袋への入れ方などがマナー違反となったりする可能性が高い点に注意してください。

本記事では、結婚式のご祝儀の相場をはじめ、ご祝儀の金額以外の注意点を解説します。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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1 結婚式のご祝儀の相場はどのくらい？
2 ご祝儀の金額以外の注意点
3 ご祝儀の相場を確認して妥当な金額を用意しよう

結婚式のご祝儀の相場はどのくらい？

結婚式のご祝儀の相場は、以下のように新郎新婦との関係性によって異なります。株式会社リクルートの「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」によると、披露宴・ウエディングパーティーのご祝儀額の平均は以下のとおりです。

●友人・同僚：3万円
●上司：4万5000円
●親族：7万9000円
●恩師：4万2000円

ご祝儀は、結婚する人へのお祝いの気持ちを表すものです。必ず相場どおりの金額を用意しなければならないという決まりはありません。相場未満でも相場を超える金額を渡しても特に問題はないのです。ご祝儀の金額に迷ったら、他の招待者と金額を合わせるなどの対応をしてみてもいいでしょう。

上司より高い金額でご祝儀を渡してもマナー違反ではない

同僚の結婚式に招待された際に、上司よりも高い金額をご祝儀として渡すことはマナー違反にはなりません。ご祝儀は、結婚する新郎新婦に対するお祝いを意味します。ご祝儀の相場より高い金額を渡しても特に問題はなく「お祝いをしたい」という気持ちで金額を決めていいといえるでしょう。

ただし、あまりにもご祝儀の金額が高額になると、マナー違反よりも新郎新婦に気を遣わせる可能性が高い点には注意してください。　　　

ご祝儀の金額以外の注意点

金額をどのくらいにするのかだけでなく、ご祝儀には以下のようなマナーがあります。

●ご祝儀として渡す金額の数字
●渡すお札の状態や入れる向き
●急きょ結婚式に出席できなくなった際の対応

それぞれについて解説しますので、マナー違反にならないようにチェックしておきましょう。

ご祝儀として渡す金額の数字

ご祝儀として渡す金額は、4や9といった死や苦を連想させる縁起の悪い数字を避けることがマナーといえるでしょう。その他にも、2や4、6などの偶数は、割り切れる＝夫婦の別れを意味しており、ご祝儀の金額として避けるべき数字です。

ただし、2については夫婦やペアを連想することも可能なので、一概にマナー違反とは判断されません。1万円札＋5千円札を2枚渡すなど、お札の数が奇数になるようにして渡してみてください。

その他にも、偶数でも8は「末広がりの八」12は「1ダース」と捉え、ご祝儀の金額に適した縁起の良い数字と見なされています。

渡すお札の状態や入れる向き

ご祝儀を用意する際には、縁起を担ぐ意味のある新札を用意するのがマナーです。ご祝儀袋にお札を入れる際には、お札が表を向いているか、そろっているか、肖像画が上に来ているかどうかも必ず確認しましょう。

ご祝儀袋にお札を入れたら、袱紗（ふくさ）に包んで結婚式場まで持参してください。袱紗に包むことでご祝儀袋の汚れや折れ、水引や熨斗（のし）の崩れを防げます。

急きょ結婚式に出席できなくなってもご祝儀を渡す

体調不良など、やむを得ない事情ができて結婚式に出席できなくなってもご祝儀を渡すのがマナーです。結婚式の前の縁起が良い日に直接渡す、または渡せない事情がある場合は現金書留で送るなどしましょう。

金額は予定していたご祝儀の2分の1、または3分の1程度とされています。しかし、新郎新婦との関係性や結婚式を欠席したタイミングによっては全額を渡したほうがいいこともあるようです。

ご祝儀の相場を確認して妥当な金額を用意しよう

結婚式のご祝儀の金額が上司よりも高いだけでマナー違反にはなりません。ご祝儀は新郎新婦に対するお祝いの気持ちなので、自分が渡したいと思った金額を用意してください。ただし、あまりも高い金額になると新郎新婦に気をつかわせてしまうかもしれません。ご祝儀に加えてプレゼントを渡すなどの対応も検討するといいでしょう。

また、マナー違反について気になるのであれば、同僚とご祝儀の金額について相談することをおすすめします。その際には、ご祝儀の数字やご祝儀袋への入れ方などに注意することも重要です。