更新日: 2024.01.09 子育て
小学生の子ども2人分の塾代・習い事の月謝が負担です。小学校6年間で教育費はいくらかかるのでしょうか?
本記事では、小学校6年間にかかる教育費の平均額や内訳と、塾や習い事の費用を抑えるコツをまとめました。小学生時代に必要な教育費を具体的にイメージして、資金計画や節約に役立ててください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
小学校6年間の教育費は子ども1人当たり約35~160万円超
文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」の結果によると、小学校6年間にかかる子ども1人当たりの教育費は、公立学校生で平均約35万円、私立学校生では平均約167万円です。子ども2人の家庭では、それぞれ2倍かかると考えてよいでしょう。
本項では、教育費のうち学校関連にかかる費用(学校活動費)と、塾や習い事などにかかる費用(学校外活動費)の割合や内訳がどのようになっているのかを見てみましょう。
小学校6年間の学校活動費の平均額
小学校6年間にかかる子ども1人当たりの学校活動費は、公立学校生:平均6万5974円、私立学校生:平均96万1013円です。それぞれの内訳は、図表1のようになっています。
【図表1】
費目 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
入学金等 | 158円 | 6万6046円 |
授業料 | - | 53万6232円 |
修学旅行費等 | 5283円 | 1万8864円 |
学校納付金等 | 8113円 | 16万2624円 |
図書・学用品・実習材料費等 | 2万4286円 | 4万9932円 |
教科外活動費 | 2294円 | 8709円 |
通学関係費 | 2万460円 | 10万4467円 |
その他 | 5380円 | 1万4139円 |
合計 | 6万5974円 | 96万1013円 |
文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」より筆者作成
私立学校では、公立学校ではかからない授業料や、学校納付金などの割合が高く、公立学校と比べて高額な学校活動費がかかるのが一般的です。
小学校6年間の学校外活動費(塾・習い事)の平均額
小学校6年間にかかる子ども1人当たりの学校外活動費(塾や習い事、家庭学習などの費用)は、公立学校生:平均24万7582円、私立学校生:平均66万797円です。こちらも、子ども2人の家庭では、2倍の金額を見積もっておく必要があるでしょう。
公立学校生では学習費全体の約7割、私立学校生では学習費全体の約4割を学校外活動費が占めており、子どもの教育費を考えるなかで、塾や習い事などの費用の負担は無視できないことが分かります。
学校外活動費のおおよその内訳は、図表2のとおりです。
【図表2】
費目 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
家庭内学習費 | 1万4398円 | 4万2699円 |
通信教育・家庭教師費 | 2万3237円 | 5万2946円 |
学習塾費 | 8万1158円 | 27万3629円 |
その他の補助学習費 | 1706円 | 8389円 |
その他の学校外活動費(習い事など) | 12万7083円 | 28万3134円 |
合計 | 24万7582円 | 66万797円 |
文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」より筆者作成
続く物価高を受けて教育費も増加が予想される
ソニー生命保険株式会社が、2023年1月に1000人を対象とした「子どもの教育資金に関する調査2023」では、未就学児の親が、子どもの小学生から社会人になるまでに必要だと考える教育費の金額は、平均1436万円という結果が出ています。これは同調査の開始以来、最も高い数字です。
物価の高騰が続き相次ぐ値上げを受けて、必要な教育費も増加すると考える親が多いことがうかがえます。経済の動向によって教育費が不足することのないように、余裕を持った資金計画が必要でしょう。
公式サイトで申し込み
【PR】アイフル
おすすめポイント
・WEB完結(郵送物一切なし)
・アイフルならご融資可能か、1秒で診断!
・最短18分(※)でご融資も可能!(審査時間込)
融資上限額 | 金利 | 審査時間 |
---|---|---|
最大800万円 | 3.0%~18.0% | 最短18分(※) |
WEB完結 | 無利息期間 | 融資スピード |
※融資まで | 30日間 | 最短18分(※) |
※診断結果は、入力いただいた情報に基づく簡易なものとなります。
■商号:アイフル株式会社■登録番号:近畿財務局長(14)第00218号■貸付利率:3.0%~18.0%(実質年率)■遅延損害金:20.0%(実質年率)■契約限度額または貸付金額:800万円以内(要審査)■返済方式:借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式■返済期間・回数:借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)■担保・連帯保証人:不要
塾代・習い事代のムダを上手に削ろう
塾代や習い事の月謝が負担になっている場合は、ムダを省く工夫が必要です。塾は苦手科目だけにする、習い事は本当に続けていきたいものだけに絞るなど、子どもたち自身と相談して、内容を見直してみるとよいでしょう。
また、子どもが自分でペース配分して家庭学習ができるタイプなら、塾よりも費用が安い通信教材などを利用した補助学習に切り替えるのもひとつの手です。子どもたちの性格や希望する進路などを考慮して、各家庭に合った方法で節約しましょう。
子どもの教育費が負担になるなら工夫をして資金計画を立てよう
小学生の6年間は義務教育期間とはいえ、塾や習い事などの学校外での支出が大きく、公立校に通っていても、意外と高額な教育費がかかります。子ども2人に平等に教育費をかけるとなると、家計への負担は2倍です。
習い事や塾の内容を見直してみるなど支出を抑える工夫をして、上手に教育費をやりくりできるよう資金計画を立てましょう。
出典
文部科学省 結果の概要-令和3年度子供の学習費調査
ソニー生命保険株式会社 子どもの教育資金に関する調査2023
※2024/1/9 記事を一部修正いたしました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー