住むならアパートより「マンション」のほうがいい? 家賃はどのくらい違うの? それぞれの特徴も解説

配信日: 2024.01.10

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住むならアパートより「マンション」のほうがいい? 家賃はどのくらい違うの? それぞれの特徴も解説
集合住宅の賃貸物件には、アパートやマンションがあります。アパートとマンションにはそれぞれどのような特徴があるのか、これから賃貸物件を探す人は知っておきたいものです。そこで、アパートとマンションの違いや、同じ地域で広さ、築年数が同じ条件でアパートとマンションを借りる場合に家賃はどれくらい違うのか、不動産ポータルサイト掲載件数は両者でどれくらい違うのかなどを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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アパートとマンションの違い

アパートとマンションは、明確に定められた定義があるわけではありません。登記簿謄本に記されている項目も建物の構造や階建て、面積などはあるものの、アパートとマンションの区別はされていないのです。
 
また、法律にもアパートとマンションの区別についての規定はなく、アパートとマンションの区別はハウスメーカーや不動産会社、ポータルサイトなどの不動産を扱う企業によって社内規定で分類をおこなっています。判断基準の指標となるのは建物の構造や階建て、建築材料などによることが多いでしょう。
 
SUUMOなどの不動産ポータルサイトでは、3階建て以上の建物で「住宅性能評価書」において劣化対策等級が等級3以上を満たしており、耐震等級が等級3または耐火等級が等級4もしくは耐火構造である賃貸共同住宅をマンションと定義しています。
 
なお、住宅性能評価書の等級は数値が大きいほど性能が高いです。不動産情報サイト事業者連絡協議会では、軽量鉄骨造り・木造等の建物をアパート、鉄筋コンクリート造り・その他堅固な造りの建物をマンションと呼んでいます。
 
・アパートの特徴
 
一般的にアパートは建築費が安いため、家賃が安い物件が多い傾向があります。木造建築の場合は通気性に優れていることもメリットです。オートロックや防犯カメラなどの機能がある物件は少ないため、セキュリティ面で不安があることがデメリットといえます。
 
・マンションの特徴
 
遮音性に優れているため、上下や隣同士の音漏れがしにくいです。オートロックや防犯カメラなどの機能がついているなど、セキュリティ対策がしっかりしている物件が多くみられます。建築コストが高いため、家賃はアパートと比べて高い傾向です。
 

アパートとマンションの賃料や件数の違い

不動産・住宅サイトSUUMOの情報をもとに、東京都世田谷区で築5年以内の1LDK・2K・2LDKを借りる場合の平均的な賃料や最安・最高家賃、件数がどれくらいなのかを比較してみました。(2024年1月3日現在)
 
・アパート
 
東京都世田谷区で築5年以内の1LDK・2K・2DKを借りる場合の平均的な家賃相場は11万7000円で、物件数は3120件です。最も安い物件は賃料が8万8500円、管理費が2000円で合計9万500円、最も高い物件は賃料が29万円、管理費が1万円で合計30万円となっています。
 
・マンション
 
東京都世田谷区で築5年以内の1LDK・2K・2DKを借りる場合の平均的な家賃相場は13万5000円で、物件数は5519件です。最も安い物件は賃料が8万9000円、管理費が7000円で合計9万6000円、最も高い物件は賃料が33万5000円、管理費が1万5000円で合計35万円となっています。
 

アパートとマンションそれぞれのメリットを知ったうえで賃貸物件を選ぼう

アパートとマンションの区別は法律で明確に定められているわけではなく、不動産ポータルサイトやハウスメーカーなどが定めた基準で表示されています。一般的には階数が高く耐震・耐火構造が優れた物件をマンションと呼ぶことが多い傾向です。
 
同じ地域で同じ広さの物件を探した場合、マンションのほうがアパートより賃料、管理費は高い傾向があります。アパートもマンションもそれぞれメリット・デメリットがあるので、特徴を押さえたうえで何を重視したいかによって借りる物件を選ぶとよいでしょう。
 

出典

SUUMO アパートとマンションの違いとは? プロが教える希望条件別の部屋選び
一般財団法人住宅金融普及協会 「住宅性能評価書」とは
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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