更新日: 2024.01.12 その他暮らし

引っ越しの際に友人から「都市ガスの賃貸」にした方がいいと勧められました。プロパンガスと都市ガスではガス料金がどれくらい変わりますか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

引っ越しの際に友人から「都市ガスの賃貸」にした方がいいと勧められました。プロパンガスと都市ガスではガス料金がどれくらい変わりますか?
賃貸で節約を考える際に、チェックしておきたいポイントの一つが、プロパンガスと都市ガスのどちらが物件に導入されているかです。ガスの種類によって、月々のガス料金が大きく異なるため、事前の確認は欠かせません。
 
本記事では、都市ガスとプロパンガスの料金を算出するとともに、ガス代の節約術を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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都市ガスとプロパンガスの料金を比較

ここでは、都市ガスとプロパンガスの料金を、それぞれ計算します。
 

都市ガスの料金

都市ガスの料金は、東京ガスの一般契約料金を参考に計算します。都市ガスの一般料金は「基本料金+単位料金×ガス使用量」で算出します。使用量が20立方メートルまでの場合の基本料金は759円です。また基準単位料金は145.31円です。
 
759円+145.31円×20立方メートル=約3666円
東京ガスとの契約で、1ヶ月に都市ガスを20立方メートル使用した場合の料金は、約3666円と分かりました。
 

プロパンガスの料金

プロパンガスの基本料金は、日本エネルギー経済研究所が運営している石油情報センターの情報を参考にして、計算します。プロパンガス料金は基本料金と従量料金の合計です。今回は東京都の料金を参考にし、使用量は20立方メートルとします。
 
東京都の基本料金は1845円で、20立方メートル使用の場合の従量料金は1万4217円です。
1845円+1万4217円=1万6062円
東京都でプロパンガスを1ヶ月に20立方メートル使用した場合の料金は、1万6062円と分かりました。
 

同じガス使用量なら都市ガスのほうがお得

プロパンガスは、同じ体積ならば都市ガスの2倍以上の熱量を発生しますが、同様のガス機器を使用している場合は、火力も同じになります。
 
したがって、上記の料金計算から、1ヶ月のガス使用量が同じ場合は、プロパンガスよりも都市ガスのほうが約1万2396円お得といえます。もし引っ越し先のガスを選べるようならば、都市ガスを選んだほうが節約につながるでしょう。
 

ガス代を節約するポイント

ここでは、冬に料金が高くなりがちなガス代を、節約するポイントを紹介します。無理なく実践できる節約術を見つけて、ちょっとした行動から意識していきましょう。
 

お湯を沸かすなら水からではなくお湯から

お湯を沸かす際は、水道水を水の状態から火にかけるのではなく、給湯器でお湯にしてから沸かしましょう。給湯器は熱効率がよいので、すぐにお湯が出ます。ガスコンロで水から沸かそうとすると時間がかかり、その分ガスの消費量も増えてしまいます。お湯から火にかけることで、時間とガス代の節約が可能です。
 

ガスコンロは中火で使用する

ガスコンロの火力は、基本的に中火で使用しましょう。強火で鍋の底から火がはみ出してしまっている場合は、はみ出した炎分のガス消費が無駄になってしまいます。そのため、鍋の底に合わせて火力を調節することが大切です。基本的には中火の使用を意識することで、ガスの消費量を抑えられるでしょう。
 

お風呂の給湯温度を適温に設定する

お風呂の給湯温度を高めに設定していると、お湯を沸かすためのエネルギーがより必要になります。ガスの消費量が増加すれば、その分だけガス代も高くなります。高めの温度で沸かしてから、水で適温になるまで調整している方は、初めから適温設定で沸かすことで、ガス代の節約が可能です。
 

追いだき機能の使用を控える

追いだき機能を使用すると、冷めたお湯をもう一度温めることになるため、ガスを消費します。家族でお風呂に入るタイミングが異なれば、一日に数回、追いだき機能を使用する場合もあるでしょう。ガス代を節約するためには、お風呂に入るタイミングを連続させて、追いだき機能の使用を控えることをおすすめします。
 

節水用のシャワーヘッドに取り換える

節水タイプのシャワーヘッドを利用すると、一度に放出されるお湯の量を抑えられて、同じ時間シャワーを使用していても、節水が可能です。シャワーヘッドから出るお湯が少なければ、お湯を適温に保つために必要なガスの量が減りますので、ガス代の節約にもつながるでしょう。
 

ガス代を抑えるなら都市ガスの賃貸を探そう

プロパンガスと都市ガスでは、1ヶ月のガス料金に1万円以上の差があることが分かりました。都市ガスのほうがガス料金を抑えられるため、賃貸物件を探す際には、都市ガスかどうかもチェックしてみるとよいでしょう。また、ガスの種類だけではなく、日常の行動次第でもガス代の節約は可能です。都市ガスの選択と併せて、節約術を身に付けましょう。
 

出典

財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター 一般小売価格 LP(プロパン)ガス 確報(偶数月調査) LPガス月別
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 東京地区等 一般契約料金 A表
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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