更新日: 2024.01.16 その他暮らし
駅までの移動が寒すぎるので、駅前に引っ越そうと思います。 徒歩1分と徒歩15分では平均家賃にどれだけ差がありますか?
できるだけ駅に近い物件に住めれば移動は楽になりますが、一般的に駅から近い物件ほど家賃は高い傾向があるといわれています。そこで、本記事では駅から徒歩1分、徒歩15分それぞれの場合で家賃相場にどの程度の差があるのかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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駅から徒歩1分圏内の平均家賃は約9万~12万円
一般的に、駅近物件は家賃相場が高くなる一面があります。ここでは、東京23区のなかでも世田谷区、千代田区、港区の徒歩1分圏内、徒歩15分圏内それぞれの駅近物件(1K)を例に家賃相場を比較しました。
・世田谷区
世田谷区にある駅から徒歩1分圏内の物件の家賃相場は約9万~10万円、家賃が安い物件は約6万~7万円です。
・千代田区
千代田区の駅から徒歩1分圏内の物件の家賃相場は約11万~12万円、家賃が安い物件は約9万~10万円です。
・港区
港区の駅から徒歩1分圏内にある物件の家賃相場は約10万~11万円、家賃が安い物件は約9万~10万円のものがあります。
駅から徒歩15分圏内の平均家賃は約7万~10万円
前述した条件をもとに、駅から徒歩15分圏内の物件についても家賃の目安を紹介します。徒歩1分圏内の物件と同等の家賃を条件として探せば、より広く設備なども整った部屋を見つけられる可能性が高いでしょう。徒歩15分という距離は、荷物が多いとき不便に感じることもあります。
ですが、例えば徒歩ではなく自転車を利用できれば移動にかかる時間を短縮できますし、荷物があるときも疲労度を軽減することが可能です。
・世田谷区
世田谷区の駅から徒歩15分圏内にある物件の平均家賃は約7万~8万円、家賃が安い物件は約3万~4万円です。
・千代田区
千代田区の駅から徒歩15分圏内にある物件の平均家賃は約9万~10万円、家賃が安い物件は約8万~9万円です。
・港区
港区の駅から徒歩15分圏内にある物件の平均家賃は約9万~10万円、家賃が安い物件は約7万~8万円です。
駅近物件を探す前に知っておきたいこととは
駅から近い物件のほうが移動しやすかったり、天候を気にしなくてよかったりなどさまざまなメリットがあります。ただ、駅に近いからといってメリットばかりではないため、デメリット面も押さえておきましょう。
・駅からの距離はあくまでも目安
駅近物件の「徒歩〇分」は、その物件に最も近い駅の出口からの時間を「徒歩1分=80m」として計測したものです。徒歩1分=80mという数字は、表示の統一を目的として「不動産の表示に関する公正競争規約」において決められています。通常、雨や雪などの天候、人の多さによる歩きにくさなどは考慮されていません。
そのため、実際に歩いてみると、物件情報に記載されている時間より時間がかかることもあります。可能であれば、自分の足でどの程度の時間がかかるのかを計測してみるのがおすすめです。
・徒歩1分圏内は人通りが多く騒がしい可能性がある
地域によりますが、一般的に駅に近い場所は人通りが多く、その分騒がしい傾向があります。
移動という意味では楽になりますが、日常生活では静かに生活するのが難しい可能性があることを考えなければなりません。そういったにぎやかな雰囲気が好きな人であれば、気にすることなく快適に暮らせるでしょう。
駅からの距離以外の面にも注目することが重要
物件により異なりますが、徒歩1分と徒歩15分の物件とでは、家賃が2万円前後違うことが分かりました。また、駅近物件は人通りが多く、にぎやかな雰囲気があるため、静かに暮らしたい場合は不向きです。
一方、徒歩15分圏内にある物件は家賃も抑えられたり、徒歩1分の物件と同程度の家賃を出せば、より広く設備が整った物件を見つけられたりします。駅近物件を探す際には、メリット・デメリット両面を考慮しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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