更新日: 2024.01.23 子育て
児童手当3人目は「3万円」に増額! それなら子どもの「教育費」はかからない? 知っておきたい「注意点」について解説
確かに、月3万円もらえるのであればもう1人頑張れるという思いになるのかもしれませんが、少し立ち止まる必要がありそうです。
本記事では、子ども1人にかかる教育費について解説します。月3万円の児童手当で果たしてペイできるのでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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児童手当どう変わる?
2023年12月時点において、児童手当は図表1のとおり改正される予定となっています。
図表1
2024年9月分以前 | 2024年10月分(12月支給分)以降 | |
---|---|---|
支給期間 | 中学卒業まで | 高校卒業(18歳に達する日以降最初の3月31日)まで |
所得制限 | あり | なし |
3人目以降の支給月額 | 3歳未満:1万5000円 3歳~中学卒業:1万円 |
3万円 |
首相官邸ホームページ こども・子育て政策
子どもにかかる教育費
子どもにはさまざまなお金がかかりますが、教育費については兄弟姉妹の人数にかかわらず、それぞれ1人前でかかってくる費用です。
例えば、食費や水道光熱費についても子どもの人数に比例するものの、家族4人で1万2000円の電気代が、子ども1人増えたからといって1万5000円にはならないでしょう。しかし教育費は3人いれば3人分かかるもので、子どもを育てる中で特に大きなお金といえます。
それでは、幼稚園から高校卒業まで、高等教育に進んだ場合にかかるそれぞれの学費を見ていきましょう。
幼稚園~高校までの学習費総額
幼稚園から高校までの18年間の学習費総額の平均は図表2のとおりです。全て公立に通った場合で600万円弱、全て私立となれば2000万円弱もの費用がかかるようです。なお、これらの金額には学校教育費だけではなく、習い事などの学校外活動費も含まれています。
図表2
文部科学省 令和3年度子供の学習費調査の結果について
高等教育にかかる費用
高専・専修・各種学校、短期大学、大学などの高等教育にかかる1年間の教育費は図表3のとおりです。最も安い国立大学でも年間100万円程度なので、4年間で約400万円発生します。
図表3
日本政策金融公庫 教育費負担の実態調査結果
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児童手当3万円で足りるのか
子ども1人を大学まで出すためには、教育関連費用のみで少なくとも1000万円程度のお金がかかると推測されます。月3万円の児童手当を高校卒業まで満額受け取れたとしても「最大681万円」なので、320万円ほど不足する計算になります。
また児童手当の3人目として取り扱われるのは、1人目が22歳になった年度末(予定)となっていることから、1人目と3人目の年が離れるほど、3万円を受け取れる期間が短くなることも注意が必要なので、知っておきましょう。
まとめ
「子ども3人目の児童手当が月3万円になるから」を理由に子どもを増やしたいと考えている人もいるでしょう。
しかしその決断は、一度立ち止まって考える必要があるかもしれません。子ども1人を育て上げるためには、それ以上のお金がかかるからです。児童手当の「3人目」の数え方のカラクリも十分に確認しておく必要があります。政府には、将来の教育費負担が平等に軽くなる政策も行ってもらいたいですね。
出典
首相官邸ホームページ こども・子育て政策
文部科学省 令和3年度子供の学習費調査の結果について
日本政策金融公庫 教育費負担の実態調査結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー