更新日: 2024.01.24 その他暮らし

【食費は永遠に不滅?】30代独身の女です。食べることが生きがいで食費が恐ろしいのですが、歳を取れば自然と少食になっていきますよね……?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【食費は永遠に不滅?】30代独身の女です。食べることが生きがいで食費が恐ろしいのですが、歳を取れば自然と少食になっていきますよね……?
老後の生活資金については、たびたびテレビや新聞、ネットなどで話題になります。しかし、年齢を重ねていっても、食事をとらなければ生活はできません。食費は大幅に削るのが難しい項目の一つといえるでしょう。
 
なぜなら、食事を避けて節約をしようとすると、病気にかかるリスクが高まり、かえって出費が増えるケースが考えられるからです。また、老後の生活設計のために、60歳以降の食費について把握しておくことは重要です。
 
今回は、60歳を超えた人の食費の平均や、若い時と比べてどのように変化しているのかについて紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

60歳以上の人の食費は4万円弱

総務省統計局では「家計調査」を実施し、1ヶ月あたりの食料費の平均を公表しています。
 
今回は1人あたりの食費を把握するため、単身世帯のデータについてみてみましょう。2022年の同調査によると、60歳以上の単身世帯において、1ヶ月あたりの平均食料費は3万8913円となっています。そのため、これが20年続くと仮定し、60歳から80歳までにかかる食費の平均は4万円弱と認識しておいて問題ないでしょう。
 
同調査によると、34歳以下の単身世帯における1ヶ月あたりの平均食料費は、3万4385円となっています。35〜59歳では、これが4万2899円まで上昇しました。
 

60歳以上は何にお金をかけている?

ここでは、60歳以上が若い世代よりもお金をかけている食料の項目についてみてみます。
 

・若い時よりも消費が増える項目

米やパンなどの穀類にかける費用は、年齢を重ねるごとに増える傾向がみられます。家計調査では、例えば、34歳以下の人の米にかける費用は1ヶ月あたり228円ですが、35〜59歳になると447円となり、60歳以上になると756円となっています。パンも同様に若い世代から順にみると、799円、1308円、1332円と増加しています。
 

・若い時よりも消費が減る項目

もちろん、若い時よりも消費額が減る項目もあります。大幅な変化がみられたのが、外食です。34歳以下の人の毎月の外食費は1万3488円でした。これが、35〜59歳では1万28円へと減少し、60歳以上になると4532円と大幅に減ります。こうしたデータをみると、外食費が減ったぶん自宅で食べるための食品への消費が増えているといえるでしょう。
 

老後の食費は生活スタイルに左右される可能性あり

多くの人は、年齢を重ねると毎月の食費は徐々に減っていくと想定しているでしょう。しかし、実際のデータを見てみると、一概にそう言えないということが分かってきます。老後も外食をしたり調理食品に頼ったりすると、若い時よりも食費は増える可能性があります。
 
しかし、それを悲観する必要もありません。なぜなら、老後の生活では1日における仕事の時間が激減するためです。今まで忙しく働きまわっていて、食事を味わえなかった人でも、十分に食事を楽しむことができます。自分の好きな食材を、心ゆくまでゆっくりと味わってみてはいかがでしょうか。
 

出典

e-Stat 政府統計の総合窓口 家計調査2022年
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集