スーパーの生がきって、そのまま食べて大丈夫? 当たった場合、スーパーや製造業者に慰謝料請求できるでしょうか。
配信日: 2024.01.25
そこで本記事では、お店で購入したかきで食中毒になった場合、慰謝料を請求できるのかどうかを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
一般的にスーパーなどで購入されているのは真がき
かきは、主に真がきと岩がきの2種類があります。それぞれどのような特徴があるのか見てみましょう。
・食卓に登場することが多い真がき
真がきは細長い形をしており、岩がきと比較して小さいのが特徴です。旬の時期は冬で、主に養殖で育てられています。真がきの産卵は夏であり、それから1~2年間かけて育てられてから店頭に並ぶのが一般的です。
スーパーなどで見かけるかきの多くがこの真がきです。10~4月までに水揚げされていますが、特においしくなるのが冬の12~2月頃となっています。プリプリとした食感で、クリーミーです。身だけの状態で冷凍して販売されていることもあります。
・市場に登場するまでの時期が長い岩がき
岩がきは真がきよりも育成期間が長く、4~5年間たってから販売されます。その分サイズも真がきよりかなり大きく、天然・養殖どちらも真がきより価格が高いのが特徴です。真がきのように殻をとって身のみで販売されているケースは少なく、旬は6~9月頃となっています。プリプリとしてクリーミーな真がきと比較して、岩がきはジューシーで弾力があるのが特徴です。
かきによる食中毒の原因はノロウイルスが多い
かきを食べるときは、新鮮なものを食べることが、食中毒にならないための条件のひとつです。ただ、新鮮なかきであっても食中毒になる場合があります。
かきの食中毒の原因は、餌であるプランクトンを食べることで、同時に海水中に含まれているウイルス、特にノロウイルスを大量に取り込んでしまうことです。つまり、かきそのものに食中毒の原因があるというより、生育環境に問題があるといえるでしょう。餌を食べることでウイルスが蓄積されていくため、ウイルスが多い海域で育ったかきを食べると食中毒になる可能性が高くなってしまうのです。
生食用のかきを生で食べて当たった場合は損害賠償金や慰謝料を請求できる可能性がある
スーパーなどで購入した生食用のかきを生で食べて当たった場合、購入したお店に対して慰謝料請求できる可能性があります。
・用意しておきたい証拠
そのお店で購入したかきであるという証拠は必須となるため、購入したことが分かるレシートや領収書といった証拠を残しておきましょう。現金で支払っていない場合でも、キャッシュレス決済などの利用履歴が証拠になります。
また、かきが原因で食中毒になったことが分かるように医師の診断を受け、診断書を用意してもらうのも重要です。また、食中毒だった場合、医師は保健所に報告する義務があります。報告を受けた保健所はお店に対して調査を行うため、その結果を待ちましょう。
・お店に対して請求できるもの
食中毒が原因であることが分かった際、請求できるものは治療費、通院にかかる交通費、慰謝料、食中毒が原因で仕事を休まなければならなかった場合の休業補償といったものが挙げられます。ただ、症状が軽い場合には請求できないケースもあるため、弁護士に相談してみるとよいでしょう。
生食用のかきに当たったときはまず診察を受けることが重要
万が一、生食用のかきを食べて食中毒症状が出た場合は、購入した証拠としてレシートや領収書などを持っておくことが重要です。また、医師に診てもらったうえで診断書を書いてもらいましょう。
もし、お店に対して損害賠償や慰謝料の請求をすることになった場合、必要になります。ただ、食中毒の症状が軽い場合はそういった請求ができないケースもあるため、まずは弁護士に相談してみるほうがよいでしょう。しかし、まずは食中毒にならないように注意することが大切です。生かきを食べる際には、新鮮なものを選んで食べるように心がけましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー