ATMで引き出したお札に「落書き」が! そのまま使うと「罪」になる? 銀行での交換が可能かも解説
配信日: 2024.01.30
今回は、ATMで引き出した紙幣に落書きがあった場合の使い方や交換について解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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落書きされている紙幣を使っても問題はない?
シミや落書きのある紙幣の使用については、どれくらい汚れているかがポイントになってきます。落書きが小さなもので誰が見ても紙幣であると認識できるなら、そのまま使っても問題はないでしょう。
ただし、実際には受け取る側がどのように判断するかにもよります。支払いの際、気にせずに受け取ってくれる場合もあれば、受け付けてくれないこともあります。落書きの程度によっては良い印象を与えません。
紙幣に落書きすること自体は、特に罰せられるような法律はないとされています。それでも、誰が見ても目につくような落書きは受け取ったほうも戸惑うでしょう。たとえATMから引き出した紙幣でも、所持している本人が書いたと思われる可能性もあります。気になるときは使わないほうが無難です。
汚損や破損した紙幣は交換が可能!
汚損や破損が見られる紙幣は、日本銀行の本店と各支店で交換してもらうことができます。紙幣は破けたり燃えたりすることもあるため、その場合も交換することは可能です。
ただし、破損の場合の交換には基準が設けられています。全体の3分の2以上が残っている場合は額面の全額を、全体の5分の2以上3分の2未満が残っている場合は額面の半額を受け取れます。残っていても全体の5分の2未満しかないときは交換できません。
ATMから引き出した場合、銀行で交換してもらえる?
先述したように、紙幣に汚損や破損があったときの交換は原則として日本銀行で行われます。一般の銀行でも交換してくれるケースは多いものの、銀行によって対応はさまざまです。
窓口で問題なく新札に交換してくれる銀行もあれば、汚損の程度によっては数日かかる銀行も見られます。手数料がかかるケースや口座への入金として扱われるケース、口座を持っている人だけを対象にしているケースもあるため、確認が必要です。
銀行の営業時間内にATMで引き出したときは、その場で交換してもらえる可能性はあります。引き出してすぐ落書きに気づいたら、立ち去らずにそのまま窓口に相談してみることです。
問題が確認された紙幣は財布に入れず、利用明細書や通帳も一緒に渡して見てもらいましょう。ATMに入っていた紙幣であれば、用意した銀行側にも責任があることになります。どのような対応をするかは銀行によりますが、いったん持ち帰ってから伝えるより適切な対処が期待できます。
落書きの程度によっては交換したほうが無難
紙幣に落書きがあった場合、実際に使えるかどうかは程度によって異なります。お店によっては支払いに使えない場合もあるため、気になるときは日本銀行の本支店で交換してもらえます。一般の銀行でも交換は可能な場合が多いですが、銀行によって対応はさまざまです。ATMから引き出してすぐに気づいたときは、営業時間内であればすぐ窓口に相談したほうがいいでしょう。
出典
財務省 誤って紙幣を破ってしまった時は、どうすればいいですか
日本銀行 損傷したお金の引換え窓口
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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