1人暮らしなら「具沢山みそ汁」がコスパ良し?「一汁一菜」って実際どうなの? 食費を検証
配信日: 2024.02.04
ここでは、具沢山みそ汁を用いた一汁一菜のコスパを評価するとともにそのメリットを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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1食あたりの平均的な食費
コスパを評価するために、まずは1食あたりの平均的な食費を確かめます。総務省統計局が発表している「家計調査報告(家計収支編)2022年」によると、単身世帯における1ヶ月あたりの平均食料費は4万3276円です。1日あたりに換算すると1443円(4万3276円÷30日)、1食あたりに換算すると481円(1443円÷3回)になります。つまり、1食あたりの平均的な食費は481円です。
具沢山みそ汁とお米の価格
お米と具沢山みそ汁にはどれくらいのコストがかかるのでしょうか。
・具沢山みそ汁の価格
具沢山みそ汁の価格は、材料で異なります。ここでは、みそ・豆腐・にんじん・大根・ごぼう・れんこんを使用します。
総務省統計局が発表している「小売物価統計調査 小売物価統計調査(動向編)」によると、2022年におけるみその価格は750gあたり327円、豆腐の価格は1kgあたり246円、にんじんの価格は1kgあたり408円、大根の価格は1kgあたり201円、ごぼうの価格は1kgあたり948円、れんこんの価格は1kgあたり1468円です(以上、特別区の価格)。
みその使用量は1杯あたり15g程度であるため、1杯あたりの価格は約7円になります。豆腐・にんじん・大根・ごぼう・れんこんはそれぞれ20gを使用したと仮定します。
各材料1gあたりの価格に20gを乗じると、豆腐は約5円、にんじんは約8円、大根は約4円、ゴボウは約19円、れんこんは約30円になります。以上を合計すると、具沢山みそ汁1杯あたりの価格は約73円です。
・お米の価格
「小売物価統計調査 小売物価統計調査(動向編)」によると、2022年におけるうるち米の価格は5kgあたり2288円です。お茶わん1杯は精米で約65gと考えられているため、1食あたりの価格は約30円(1g:0.46円×65g)になります。
具沢山みそ汁を用いた一汁一菜のメリット
具沢山みそ汁を用いた一汁一菜には次のメリットがあります。
・食費を抑えられる可能性がある前記の材料で具沢山みそ汁を作った場合、お米を合わせても1食あたり約103円しかかかりません。食費の平均は481円/食であるため、1食あたり約378円の節約になります。実際に節約できる金額は具沢山みそ汁の材料などで異なりますが、食生活に組み込むことで食費を抑えられる可能性があります。
・手軽にたくさんの野菜を摂れる
みそ汁の調理法は、カットした具材を煮てみそを溶かすだけです。電子レンジを活用すれば煮る手間を省けます。具沢山みそ汁は、手軽にたくさんの野菜を摂れる料理と考えられます。調理の手間を減らせる点や野菜を効率よく摂れる点も魅力です。
・栄養を逃さず摂れる
みそ汁の調理では、野菜などを煮た汁にみそを加えます。したがって、汁に溶けだした栄養も逃さず摂取できます。具沢山みそ汁は、栄養面でも効率のよい料理と考えられます。
食費や料理の手間が気になる人は具沢山みそ汁に挑戦
具沢山みそ汁を食事に取り入れれば、食費と調理の手間を抑えつつ野菜の摂取量を増やせる可能性があります。家計の支出や家事の負担、栄養バランスが気になっている人は、具沢山みそ汁を用いた一汁一菜に挑戦するとよいかもしれません。ただし、毎食食べる場合などは、塩分の摂りすぎに注意が必要です。余裕のあるときは、他の調理法も取り入れましょう。
出典
総務省統計局 家計調査報告 家計収支編2022年(令和4年)平均結果の概要
総務省統計局 小売物価統計調査 小売物価統計調査(動向編)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー