「SDカード」を取得すれば買い物などで割引が受けられると聞きました。費用がかかるようなのですが、取得したほうが得なのでしょうか?
配信日: 2024.02.20
本記事では、SDカードの概要と、取得によって得られる特典について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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SDカードとは
SDカードは、Safe Driver(安全運転者)であることを証明するためのカードです。SDカードは、安全運転者が「その自覚と誇りを持って模範的な運転をする」ことを願って、自動車安全運転センターが発行しています。なお、SDカードには、無事故・無違反の年数ごとに、5種類のカードがあります。
・自動車安全運転センターとは
自動車安全運転センターは、「自動車安全運転センター法」に基づいて設立された法人です。所管は警察庁交通局交通企画課で、運転経歴や交通事故などの証明書の発行や、安全運転に関する研修などを実施しています。
・SDカードの種類
SDカードには、無事故・無違反だった期間ごとに、色の異なるカードが発行されます。カードの種類は、グリーン(無事故・無違反1年)、ブロンズ(同2〜3年)、シルバー(同4〜9年)、ゴールド(同10〜19年)、スーパーゴールド(同20年以上)の5種類です。それぞれのカードには、氏名と無事故・無違反だった期間の年月日が記載されています。
SDカードの取得方法
SDカードを取得するためには、自動車安全運転センターへの「無事故・無違反証明書」か「運転記録証明書」の申し込みが必要です。なお、SDカードは、証明日以前に1年以上の無事故・無違反の記録がなければ取得できません。
・無事故・無違反証明書
「無事故・無違反証明書」は、無事故・無違反だった期間の証明書です。主に、SDカードの取得や優良運転者の表彰などに利用されます。
・運転記録証明書
「運転記録証明書」は、過去1年、3年、5年の交通違反、交通事故、運転免許の行政処分に関する記録の証明書です。主に、SDカードの取得、優良運転者の表彰、個人タクシー免許の申請と更新などの際に利用されます。
・無事故・無違反証明書と運転記録証明書の取得方法
自動車安全運転センターや警察署などで入手した「証明書申込用紙」に必要事項を記入し、交付手数料670円を添えて申し込みます。なお、申し込みは、各都道府県にある同センター事務所の窓口のほか、郵便局とゆうちょ銀行からも可能です(別途、払込料金が必要)。また、専用のアプリを利用すれば、インターネットからも申し込めます。
・SDカードの交付
SDカードは、「無事故・無違反証明書」や「運転記録証明書」とともに交付されます。なお、SDカードと2種類の証明書の受取方法は、自動車安全運転センター事務所の窓口か郵送かのどちらかを選択できます。
SDカードの特典
SDカードには、ショッピング、飲食、ガソリン、車検などの割引や、マイカーローン金利の優遇といったさまざまな特典があります。使い方は簡単で、「SDカード優遇店」のステッカーがある店舗などで、会計の際にSDカードやスマホのSDカード画面を提示するだけです。
ただし、受けられる特典や割引率などは店舗によって異なるため、事前に確認しておく必要があります。なお、全国各地の「SDカード優遇店」は、自動車安全運転センターのホームページで検索できます。
買い物の割引合計額が670円以上になりそうなら取得を検討しよう
SDカードの取得には、670円の申込手数料が必要です。問題は、その手数料に見合うだけの特典が受けられるかどうかです。それを知るためには、まず自分が普段使っている店舗が「SDカード優遇店」かどうかを調べましょう。
そのうえで、割引の合計額が申込手数料を上回る可能性があれば、取得を検討してみてもよいでしょう。なお、特典に有効期限を設けている店舗などもあるため、事前に確認しておくと安心です。
出典
e-GOV 自動車安全運転センター法
自動車安全運転センター SDカードについて
自動車安全運転センター SDカード優遇店検索
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー