更新日: 2019.01.10 その他暮らし

コーヒー代だけで、食事ができてしまう? 東海地方のモーニングサービス

コーヒー代だけで、食事ができてしまう? 東海地方のモーニングサービス
G子さんは岐阜市在住です。先日、大阪の友人のO美さんが仕事で名古屋に来たので、名古屋駅前で待ち合わせをしてご飯を一緒に食べることにしました。
 
O美さんは名古屋に来るのは初めてなのだそうです。
 
林智慮

Text:林智慮(はやし ちりよ)

CFP(R)認定者

確定拠出年金相談ねっと認定FP
大学(工学部)卒業後、橋梁設計の会社で設計業務に携わる。結婚で専業主婦となるが夫の独立を機に経理・総務に転身。事業と家庭のファイナンシャル・プランナーとなる。コーチング資格も習得し、金銭面だけでなく心の面からも「幸せに生きる」サポートをしている。4人の子の母。保険や金融商品を売らない独立系ファイナンシャル・プランナー。

コーヒーを頼んだだけなのに

飲食店の席に着くなり、「ビックリしたことがあって・・」と、O美さんが話します。
 
「今朝、駅からちょっと離れたコーヒーショップに入ったの。そうしたら、コーヒーを頼んだだけなのに、トーストとゆで卵とサラダが出てきたの。頼んでませんけどって言ったら、無料で付いてくるって聞いてビックリしちゃった!」
 
と、興奮気味です。
 
しかし、G子さんは「え??何がビックリなの??」と怪訝な顔です。「それって、普通だけど」
 

岐阜のモーニング、恐るべし

それもそのはず。
 
G子さんの住む岐阜市周辺は、朝のモーニングサービスが普通にある地域だからです。
 
ドリンク代だけでトースト・ゆで卵・サラダが付くのが主流ですが、中には、ゆで卵ではなく茶碗蒸しやオムレツが、さらにヨーグルトやフルーツまで付いているところもあります。チャーハンにおかゆ、サラダスパなど、バラエティに富んだメニューが付くところもあります。
 
「モーニングサービス」はランチタイムまでに終了するところが大半ですが、終日モーニングサービス(?)を付けているところもありますし、午後は手作りケーキが付いてくるところもあります。また、ケーキかモーニングサービスかどちらかを選べるところもあります。
 
飲み物代だけでこれだけいろいろ付いてくると、さぞかしコーヒー代が高いのかと思うのですが、400円~500円が主流となっています。中にはこの内容で350円のところもあります。
 
長良福光に本店が有り、市内に4店舗ある人気のパン屋さん「ラスティコ」のブレンドコーヒーは680円ですが、こだわりのコーヒー豆、店頭で販売しているパンの中から8種類ほどいただけるとあって、平日でも賑わっています。
 

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もはやモーニングサービスでは無い

他に、モーニングサービス用のお値段を設定しているところもあります。大手コーヒーチェーンは、モーニング用のセットを用意しています。
 
しかし、同じモーニング用の値段設定をしているといっても、岐南町徳田の「朱里」さんは14品目の朝食セット400円。また、岐阜市秋沢の「ブルーナイト」さんは400円で食べ放題。ランチも500円で食べ放題だとか。
 
そのため、この環境にいるG子さんは、大手チェーンのモーニングサービスではお値打ちに感じないのです。
 
コーヒーの原価率は10%程度といわれています。トースト・ゆで卵・サラダを付けても100円もかかりませんから、400円でコーヒーを提供しても利益は出ます。
 
しかし、食べ放題とか15品の定食の場合は、ちゃんと利益が出ているのでしょうか。材料費の他に水道光熱費などの経費も掛かりますし、賃貸の場合家賃も掛かります。大丈夫なのでしょうか。気になります。
 

モーニング発祥の地・一宮

岐阜市と名古屋市の中間に位置する一宮市がモーニング発祥の地といわれています。一宮を中心に名古屋や岐阜方面に広がっていったのでしょう。
 
広島の「ルーエぶらじる」がモーニングサービス発祥ともいわれていますが、その頃には一宮ではサービスを提供していた店があったそうです(一宮モーニング協議会による)。
 
2014~2016年の総務省統計によりますと、年間喫茶代は1位岐阜市(10,518円)、2位名古屋市(12,945円)で、全国平均6,045円の2倍以上になります。3位は東京都区、4位は神戸市、5位は大阪市と続きます。
 
このデータからも、一宮が発祥の地のために周辺の名古屋市や岐阜市に喫茶店を利用する文化が根付いていると思われます。一宮市は名古屋市と同じ愛知県のため、統計に一宮市は出て来ませんが、人口1万人の喫茶店数は一宮がトップなので(一宮モーニング協議会による)、実際の1位は一宮になるのではと思われます。
 
名古屋に寄る機会がありましたら、名古屋市だけでなく一宮市や岐阜市のモーニングを堪能されてみてはいかがでしょうか。
 
Text:林 智慮(はやし ちりよ)
CFP®認定者

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