更新日: 2024.03.06 その他暮らし

居酒屋のカキに当たって「ノロウイルス」に! 居酒屋から「慰謝料」などはもらえないのでしょうか? 働けなくて困っています……。

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

居酒屋のカキに当たって「ノロウイルス」に! 居酒屋から「慰謝料」などはもらえないのでしょうか? 働けなくて困っています……。
居酒屋で提供されたカキを食べたことでノロウイルスになった経験がある人もいるのではないでしょうか。ノロウイルスで仕事を休み、仕事だけがたまっていく状況は避けたいものです。お店での食事が原因で食中毒を起こした場合は、証拠をしっかり準備することで、お店に対しての慰謝料請求が可能です。
 
本記事では、飲食店でカキを食べたことがきっかけで食中毒になった場合の、損害賠償請求のポイントについて解説します。
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お店に対して慰謝料請求はできるのか

ノロウイルス感染症は、10~100個程度のわずかなウイルス粒子で急性胃腸炎を引き起こすウイルス性の感染症です。潜伏期間は12~48時間で、腹痛や下痢、吐き気、嘔吐(おうと)などの症状が現れます。
 
ノロウイルスに汚染されたカキであっても、十分に加熱をしていれば問題はないといわれていますが、生で食べるとノロウイルスに感染する可能性が高くなるでしょう。居酒屋でカキを食べたあとに上記のような症状が出たのであれば、そのお店での飲食が原因の食中毒であることが疑われます。
 
お店で提供された料理が原因で食中毒になった場合、その関係を証明できれば、お店に対して損害賠償請求をすることが可能です。具体的には、食中毒の症状がひどく、入院や通院が必要になった場合は、その費用をはじめ、病院に行くまでの交通費や、身体的・精神的苦痛に対する慰謝料などを請求できます。
 
また、食中毒になったことで仕事を休まざるを得なくなった場合、休業補償を請求することもできるでしょう。なお、休業補償は、休む必要がない程度の症状であれば補償対象外となる点に注意が必要です。
 

因果関係を証明する必要がある

お店に対して慰謝料を請求する場合は、お店で提供された食事が原因でノロウイルスにかかった事実を証明することが必要です。そのためには、まずお店で飲食したという事実を確保する必要があります。レシートや領収証は保管しておくとよいでしょう。
 
また、それらが無い場合でも、会員証やポイントカードが証拠になる可能性もあります。医師の診断を受けることも重要なポイントです。単に症状が出ているだけではお店の飲食が原因ではないと、お店側から反論を受ける可能性も否めません。
 
病院で診察を経て医師が食中毒を疑った場合は、食品衛生法の規定により、保健所へ届け出ないといけない決まりがあります。報告を受けた保健所は、飲食状況の調査や、ほかに症状が出ている人がいないかどうかなどを調査し、その段階でほかにも食中毒の症状が出ている人がいれば、お店に対して立ち入り調査などが実行されるでしょう。
 

お店を訴えるには証拠を集める必要がある

居酒屋で食べたカキが原因でノロウイルスにかかった場合、お店に慰謝料請求をするのであれば、お店で提供された料理と食中毒になったことの因果関係を証明する必要があります。まずは、そのお店で食事をした事実を証明するために、レシートや領収証を取っておくことが大切です。また、医師の診察を受けて診断書を作成してもらうなど、自分でできる証拠集めをしっかり行いましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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