更新日: 2024.03.29 その他暮らし
住む場所も職もありますが、経済的な余裕がないので「炊き出し」に並んでいます。これはマナー違反ですか?
炊き出しは、基本的には経済的に困窮している人に向けたものです。本記事では、住む場所も職もある場合に、炊き出しを利用することの是非を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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炊き出しとは
炊き出しは地震や台風などの災害時に被災者を対象に行われることもありますが、今回は生活困窮者支援としての炊き出しについて解説します。炊き出しとは、困窮した状況下にある多数の人たちに対して、料理や生活用品などを無償提供する行動です。
炊き出しで提供されるメニューは、カレー、お弁当、おにぎり、汁ものなどが挙げられます。炊き出しを行っているのは主に民間支援団体で、多くの人出を必要とするため個人で実施するのは現実的ではありません。
貧困問題解決を目指す認定NPO法人「ビッグイシュー基金」の公式サイトでは、各エリアの炊き出し情報を掲載しています。例えば、東京都では台東区山谷地域屋や足立区千住新橋下付近など、複数の場所で複数の炊き出しを行っています。
炊き出しを利用するための資格や証明は不要
炊き出しの対象者というと、ホームレスの方々をイメージする人が多いのではないでしょうか。炊き出しは経済的に困窮している人向けの支援なので、ほとんどのケースではホームレス以外の人も利用可能です。
住む場所や職があっても、経済的に困窮していれば炊き出しを利用しても問題ありません。ただし、一部の炊き出しでは対象者をホームレスの人に限定しているケースもあります。
ところで、経済的に困窮しておらず、節約のために炊き出しを利用しても問題ないのでしょうか。結論からいうと、どのような人でも炊き出しは利用できます。炊き出しを利用するための資格や証明は不要であるためです。
とはいえ、炊き出しは善意によって成り立っているものなので、経済的に困窮していない人が節約のために並ぶことはおすすめできません。
炊き出しのボランティアは誰でも参加できる
この記事を読んでいる人の中には、炊き出しのボランティアに参加したい人もいるでしょう。炊き出しのボランティアに参加したい人は、炊き出しを行っている民間支援団体の公式ホームページを確認してください。ボランティアに参加するための資格は不要なので、基本的には誰でも参加可能です。
炊き出しの会場では、生活相談や健康相談、住宅支援、マッサージやはり・きゅうなどのサービス提供などを行っているケースもあります。専門の資格を持っていると、料理の提供・配布以外でも生活困窮者の力になれる可能性があります。
生活困窮者以外が炊き出しを利用するのは避けよう
炊き出しは生活困窮者向けの支援なので、ホームレスの人以外でも利用可能なケースが大半です。住む場所や職があっても、生活が苦しくて十分な食事をとれない場合は炊き出しを利用しても問題ありません。炊き出しを利用するにあたっての資格や証明も不要です。
ただし、生活困窮者以外が節約目的で炊き出しを利用するのはモラルとして避けたほうがよいでしょう。
出典
ビッグイシュー基金 食べるものがないとき:東京の炊き出し・食料支援情報
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー