更新日: 2024.04.03 その他暮らし
タイヤの空気圧は「燃費」に関係する?ベストな空気圧とは
本記事ではタイヤの空気圧と燃費の関係を解説するとともに、空気圧の適正値を知る方法や、充塡(じゅうてん)方法をご紹介します。燃費向上を目指している方は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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そもそも空気圧とは?
空気圧とは「タイヤ内部にある空気の圧力」のことです。一般的なタイヤは、内部が空気で満たされており、空気がどれほど充塡(じゅうてん)されているかにより空気圧の数値は変わります。
なお、空気圧の数値は主に「キロパスカル(kPa)」で表示されるほか「重量キログラム毎平方センチメートル(kgf/cm2)」「ポンド・スクエア・インチ(PSI)」などでも表されます。
タイヤ内部の空気は非常に重要です。車の全重量はタイヤにかかっており、タイヤが正常な形を保(たも)てるのは空気のおかげです。また適切な空気圧が保たれていれば、走行中に路面からの衝撃を緩和できます。それだけでなく、空気圧は燃費にも少なからず影響を与えます。
空気圧が適正でないと燃費が悪くなる
空気圧が低いと、タイヤ内部の空気が少ない状態になるため、タイヤの変形量が大きくなります。変形量が大きくなると「転がり抵抗(進行方向とは逆向きに働く抵抗力)」が強くなり、燃費が悪くなります。
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)によると、「空気圧が適正値よりも50kPA(0.5kg/cm2)低いタイヤで運転すると、燃費効率が都市部で2%程度、郊外で4%程度、それぞれ悪化します。」とのことでした。
燃費悪化による燃料費への影響
2%や4%と聞くと微々たる数字に思えるかもしれませんが、「ちりも積もれば山となる」です。長期間にわたれば経済的損失も少なくありません。
例えば燃費が20キロメートル/1リットルの車があるとします。仮に4%燃費が悪くなると、1リットルあたり0.8キロメートル分走行距離が短くなるため、燃費は19.2キロメートルに下がります。
つまり、燃費が20キロメートル/1リットルの場合は1万キロメートル走行するにガソリンは約500リットル、燃費が19.2キロメートル/1リットルの場合、約521リットル必要になります。
レギュラーガソリンの価格が160円/1リットルだとすると、21リットルのガソリン代は3360円、521リットルのガソリン代は8万3360円です。空気圧が低い状態で長距離を乗れば乗るほど、余計な燃料費を払わなければなりません。
適正の空気圧はどこで分かる?チェック方法と充塡(じゅうてん)方法
車種ごとに、メーカーが指定する適切な空気圧の値は異なります。そのため「車両ごと」の適正空気圧をチェックして充塡(じゅうてん)しなければなりません。
多くの場合、適正空気圧が記載されたラベルは、運転席ドアを開けたセンターピラー部(前ドアと後ドアの間にある柱)や給油口近くなどに貼られています。前輪と後輪で適正値が異なる場合もあるため、注意深くラベルをチェックしてください。
空気圧点検の手順
空気圧の値は、100円ショップで売られているチェッカーなどで確認できます。主な手順は以下の通りです。
1・各タイヤのバルブキャップを開ける
2・バルブにチェッカーの先を押し当てる
3・空気圧の調整をする
自分で作業することが不安な場合は、ガソリンスタンドや自動車修理工場・ディーラーなどで係の人に頼めば点検・充塡(じゅうてん)してもらえます。
空気圧をこまめにチェックして燃費改善を目指そう
空気圧を適正値に保つと、燃費悪化を防げます。十分な空気圧があると、タイヤの変形量が少なくなり「転がり抵抗」も強くなりません。
空気圧以外にも燃費に関係する要素はありますが、まずは手軽に改善できる空気圧から燃費改善を目指してみるのをおすすめします。1ヶ月に1回など定期的な点検を心がけ、燃料費節約を達成しましょう。
出典
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)MAKE CARS GREEN
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー