春は「青春18きっぷ」で、名古屋城の「金のしゃちほこ」を見に行きたい! 東京から行く場合のタイパやコスパについても解説
配信日: 2024.04.04
今回は目的地を名古屋城として、青春18きっぷを利用した場合と新幹線を利用した場合を比較し、それぞれの所要時間や価格について解説します。「コスパ」や「タイパ」を考えるとどちらがいいか、参考にしてください。
執筆者:小林裕(こばやし ゆう)
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート
青春18きっぷを利用した場合の所要時間は約6時間21分
青春18きっぷで東京から名古屋城まで移動した場合、所要時間は約6時間21分です。日曜日にJR東京駅を出発し、名古屋城駅(市営地下鉄名城線)を目指す設定です。行程表は図表1の通りです。
図表1
筆者作成
図表1の予定では途中休憩の時間を考慮していないため、休憩を挟む場合にはそれに応じて到着時間が遅れることになります。
青春18きっぷを利用した場合の費用は2650円
青春18きっぷは5回分(5日分)を1万2050円で購入でき、1回(1日)当たり2410円でJR全線の普通列車などが乗り放題になる切符です。今回取り上げるケースでは、金山駅から名古屋城駅までの区間で市営地下鉄名城線を利用するため、その分の240円を追加し、合計の費用は2650円です。
新幹線を利用した場合の所要時間は約2時間13分
一方、新幹線で東京から名古屋城まで移動した場合、所要時間は約2時間13分です。こちらも日曜日にJR東京駅を出発し、JR名古屋駅でバスに乗り換え、名古屋城に近いバス停である市役所(名古屋市営バス)を目指す設定とします。行程表は図表2の通りです。
図表2
筆者作成
青春18きっぷの場合よりも、非常に短い所要時間で移動できます。また、東京駅を発車する時刻についても朝早すぎるわけではなく、比較的ゆとりを持って移動できます。
新幹線を利用した場合の費用は1万770円
新幹線で東京駅から名古屋駅まで移動した場合、自由席で1万560円かかります。また、名古屋駅から市役所駅まで名古屋市営バスを利用するため、210円が追加でかかります。そのため、1万770円が合計の費用となります。
所要時間と金額を比較して、目的に合った手段を選ぼう
青春18きっぷを利用した場合と新幹線を利用した場合の所要時間と金額をまとめたものが図表3です。
図表3
筆者作成
新幹線を利用すると、移動時間が非常に短くなるため、東京駅をそれほど早く出発しなくても、お昼前には名古屋城に到着することができます。また6時台に東京駅発の新幹線を利用すれば8時台には名古屋城に到着することが可能で、滞在時間を長く確保することができ、日帰り旅行もじゅうぶん可能です。
一方、青春18きっぷの場合、移動時間は約6時間21分と長くなりますが、料金は非常に安いです。そのため、時間とお金のどちらを節約したいのか、自身の都合に合わせて選択することが大切です。
なお、青春18きっぷには、発売期間と利用期間が決まっているという注意点があります。2024年春季青春18きっぷは、発売が2024年2月20日~2024年3月31日までで終了しています。利用期間は2024年3月1日~2024年4月10日です。
上記利用期間を確認の上、利用を検討してみてください。
出典
JR東日本 青春18きっぷ
執筆者:小林裕
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート