更新日: 2024.04.08 その他暮らし
コンタクトですが、節約のため「メガネ」にするつもりです。「ICL」も興味がありますが、やっぱり高いですよね…?
また、昨今はICLと呼ばれる視力矯正手術も注目されていますが、どういった内容の手術なのか、また費用がどれくらいかなど気になる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、コンタクトレンズの維持費や、ICLと比較してどちらがお得なのかなどについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
中学生、高校生で視力が1.0未満の人は半数以上
眼鏡やコンタクトレンズはおしゃれ目的で使用する人もいますが、多くの人は視力の低下をカバーする目的で使用します。
視力の悪い人は昔よりも増えている印象がありますが、文部科学省の「令和4年度学校保健統計」でも実際に数値として現れています。
文科省が公表している学校保健統計によると、平成24年度と令和4年度における、幼稚園~高等学校までの裸眼視力1.0未満の人の割合は図表1のとおりです。
図表1
幼稚園 | 小学校 | 中学校 | 高等学校 | |
---|---|---|---|---|
平成24年度 | 27.52% | 30.68% | 54.38% | 64.47% |
令和4年度 | 24.95% | 37.88% | 61.23% | 71.56% |
文部科学省 令和4年度学校保健統計をもとに作成
小学校~高等学校まで、どの年代においても昔よりも今のほうが視力が悪い人の割合が増えています。また、昔も今も、学校の段階が進むにつれて視力が悪い人の割合が増えています。
コンタクトレンズの維持費は毎月6000円くらい
視力はいったん悪くなると、何もしなければ良くなることはあまりありません。高等学校時点で7割の人の視力が1.0未満ですので、成人でもかなりの人数が眼鏡やコンタクトを使用していると思われます。
眼鏡は一度買えば当分の間使えるので、維持費はそこまでかかりませんが、初期費用は必要です。一般的に新しい眼鏡を作る場合、大体2万円程度かかります。
一方、コンタクトレンズは継続的にお金がかかります。コンタクトレンズの費用は一枚のレンズをどれだけの期間使うのかなどによって異なりますが、毎日交換するワンデータイプの物の場合、おおよそ片目で1枚100円程度です。そのため、両目では1日200円、1ヶ月で6000円程度かかります。
そのため、今までワンデータイプのコンタクトレンズを使用していた場合、2万円の眼鏡を購入しても3~4ヶ月程度で元が取れそうです。
ICLとは? 気になる手術費用はどれくらい?
「ICL(眼内コンタクトレンズ)」とは、小さなレンズを眼の中に挿入することで視力を矯正する手術です。ICLを行うと長期的に回復した視力を保てることが期待でき、なにかあっても、レンズを取り出すことが可能です。
気になる手術費用は病院・クリニックによって異なりますが、大体40~60万円程度が相場のようです。
ICLは高額だけど、実はコンタクトレンズよりもお得?
ICLの手術には40~60万円必要と言われると、かなり高額なのでなかなか手が出ないという人もいるでしょう。たしかに、一度にこれだけのお金がかかるのは大変ですが、長期的にみればコンタクトレンズよりもコストメリットがある場合もあります。
先述のとおり、ワンデータイプのコンタクトレンズの場合、大体1ヶ月で6000円程度はかかります。1ヶ月で6000円ということは、「年間で7万2000円」です。10年間使うと72万円にもなりますので、長期的に考えると、ICLを早めに受けたほうがコスト的にもメリットがあるかもしれません。
ICLやコンタクトレンズにはそれぞれでリスクがある
ICLやコンタクトレンズは眼鏡とは異なり、直接眼に異物を挿入します。そのため、リスクが全くないわけではありません。
例えば、ICLを行うと、感染症や眼圧上昇などの合併症が発生する可能性があります。もちろん、これらの合併症は非常にまれですし、適切にアフターケアをすれば予防や治療が可能ですが、事前にリスクを把握しておく必要があります。
また、コンタクトレンズは高度管理医療機器のクラスIIIに分類され、不具合が生じれば人体へのリスクが比較的高いものに該当します。
まとめ
コンタクトレンズは長期的にみればコストがかなりかかり、またリスクもあります。ICLもリスクや高額な手術費用は心配ですが、長期的にみればコスパは悪くなく、安定的な視力が期待できます。眼鏡も含め自分に合った視力矯正方法を検討しましょう。
出典
文部科学省 令和4年度学校保健統計(学校保健統計調査の結果)確定値を公表します。
公益社団法人 日本眼科医会 コンタクトレンズ関連情報
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー