更新日: 2024.05.01 その他暮らし

貯金300万円でスバルの「フォレスター」を買っても大丈夫ですか? 年収500万円で、マンションの駐車場は「月1万円」で使えます

貯金300万円でスバルの「フォレスター」を買っても大丈夫ですか? 年収500万円で、マンションの駐車場は「月1万円」で使えます
都市部を中心にカーシェアやレンタカーなどのサービスが充実していますが、そうしたサービスの場合、毎回荷物を出し入れしなければならない、時期によっては利用時間に制限があるといったデメリットもあります。そのため使い勝手の良さからマイカーを持ちたいと考える人も多いかもしれません。
 
ただし、「自分の経済状況でマイカーを持っても大丈夫なのか」と不安を覚えるケースも少なくありません。
 
本記事では、年収500万円の独身者が「家賃10万円・駐車場代月額1万円のマンション」に住んでいるケースを想定し、貯金300万円を使ってスバルのフォレスターを買っても問題ないのか解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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スバルのフォレスターは300万円以上かかる?

スバルのフォレスターは大きな荷物の積み下ろしもしやすく、運転サポートシステムの「アイサイト」も搭載していて、幅広い世代に人気の車です。複数のグレードが用意されており、オプションの内容や機能などによって価格が大きく変わることもあります。
 
例えば、「Touring」の車両本体価格は306万9000円で、税金や諸費用を含めると330万6060円となります。特別仕様車の「STI Sport Black Interior Selection」は車両本体のみでも385万円かかり、税金や諸費用込みだと410万6260円です。オプションをつけるとさらに金額は上がり、同じ車種でもグレードや機能などの違いで100万円以上の差が出ることもあります。
 
今回は、車両本体価格が最も安い「Touring」をメーカーやディーラーのオプションを全くつけずに購入する場合、家計にどのような影響が出るのか考えてみましょう。車両本体を含む初期費用は330万円かかるとします。
 

月の固定費は12万円以上?

カーシェアやレンタカーの場合はプランによって変わりますが、最低限の保険やガソリン代などが利用料金に含まれていることもあります。ただしマイカーの場合は駐車場代や車検代、故障時の修理代などを負担する必要があります。
 
ソニー損保が2023年に発表した全国カーライフ実態調査では「SUV・クロカン」の1ヶ月あたりの維持費は1万7600円となっています。ただし、この調査には自動車税や本体のローン返済、有料道路の通行料は含まれていないため、利用環境によっては負担額がさらに大きくなることもあります。
 
駐車場代が1万円、それ以外の維持費が1万7600円、それぞれ毎月かかるとすると、家賃と合わせると12万7600円の固定費の支払いが今後発生します。
 

年収500万円でフォレスターは買えるのか

「自分の収入で車を買えるのか」と考える場合は、家計破綻を防ぐためにも手取りベースで判断することをおすすめします。一般的に手取り金額は「額面の75%から80%」といわれることが多く、75%だと手取り年収は375万円(月額31万2500円)です。
 
車と家で毎月12万7600円の支払いが発生すると、残額18万4900円でやり繰りしなければなりません。総務省のデータによると単身者の生活費は1ヶ月あたり約16万7000円です。数字のみ見ると「黒字」となるため問題ないように見えますが、例えば大きな病気やけがをして想定外の支出が発生すると資金繰りが厳しくなる可能性もあります。
 
初期費用の支払いに貯金をすべて充当するとしても今回は30万円不足します。これらを総合的に考慮すると、年収500万円あってもフォレスターの新車の購入は簡単ではないといえるでしょう。
 

まとめ

本記事では、年収500万円で「家賃10万円・駐車場代月額1万円」の物件に住んでいる場合、スバルのフォレスターを買えるのか解説しました。
 
選択するグレードや機能などによって価格は異なりますが、固定費の大きさを考慮すると「シミュレーション上は黒字になるから問題ない」と安易に考えるのではなく、不測の事態にも備えながら慎重に検討することをおすすめします。
 

出典

株式会社SUBARU フォレスター グレード・価格
ソニー損害保険株式会社 2023年全国カーライフ実態調査
総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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