更新日: 2024.05.13 その他暮らし
うちの会社は「出張時の新幹線利用」が禁止です…東京から静岡への出張ですが、本当に経費削減になってますか?
新幹線を利用できない場合は在来線で移動するなどの方法を選択しなければなりませんが、「本当にそのほうが経費削減になるのか?」と疑問に思われることもあるでしょう。
本記事では、東京から静岡までの移動に新幹線を利用した場合と在来線を利用した場合の料金の差を算出し、社員の時給と比較して本当に経費削減につながっているのかをご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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東京から静岡まで新幹線自由席と在来線を利用した場合の料金と時間の差は?
東京から静岡まで新幹線自由席を利用して移動した場合の料金は、乗車券3410円、特急料金2530円を合わせて5940円となっています。
新幹線を利用した場合の移動時間は1時間~1時間20分ほどです。
次に、東京から静岡まで新幹線を使わないパターンを見ていきましょう。
東京から静岡まで在来線のJR東海道本線で行く場合、料金は3410円なので新幹線より2530円安くなりますが、到着までの時間は3時間前後なので新幹線より2時間前後長くかかります。
新幹線を利用した場合と在来線で移動した場合の料金と時間を表1にまとめたので、参考にしてください。
表1
移動にかかる料金 | 移動にかかる時間 | |
---|---|---|
新幹線を利用する場合 | 5940円 | 1時間~1時間20分 |
在来線で移動する場合 | 3410円 | 3時間前後 |
差 | 2530円 | 2時間前後 |
※筆者作成
移動にかかる人件費を月給で比較するとどうなる?
月給20万円と月給40万円の社員を比較して、東京から静岡までの移動にかかる人件費を計算してみましょう。
1週間の法定労働時間の上限は40時間なので、1ヶ月を4週として換算した160時間で時給を計算します。
新幹線を利用した場合と在来線で移動した場合の移動にかかる時間の差は約2時間なので、2時間あたりの給料と移動にかかる料金の差を比較すると、表2の通りです。
表2
時給 | 2時間あたりの給料 | 2530円との差 | |
---|---|---|---|
月給20万円の場合 | 1250円 | 2500円 | -30円 |
月給40万円の場合 | 2500円 | 5000円 | +2470円 |
※筆者作成
月給20万円の社員の場合は2時間あたりの給料が2500円ほどなので、移動にかかる料金の差よりわずかに安くなります。
一方、月給40万円の社員だと2時間あたりの給料が5000円ほどになるため、新幹線を使わないことで節約した料金よりも給料のほうが高くなる計算です。
新幹線にかかる費用が高かったとしても、その分仕事をしたほうがよいかもしれません。
月給によっては経費削減分よりも時給のほうが高いこともある
今回の事例のように、出張の際に新幹線の利用を禁止して経費を削減している会社もあるようです。
新幹線を利用した場合と在来線で移動した場合では確かに在来線のほうが安く済みますが、移動にかかる時間は長くなります。
月給によっては、新幹線を使わないことで節約した料金よりも高い時給が発生している社員もいるかもしれません。
その分、仕事をしたほうがよい場合もあるでしょう。
出典
厚生労働省 労働基準 労働時間・休日
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー