ガスの抜けてないライターを「水につければ平気だから」と言って燃えるゴミに出す夫。これって本当に安全なの?火災になったら罰金は発生しますか?

配信日: 2024.06.08

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ガスの抜けてないライターを「水につければ平気だから」と言って燃えるゴミに出す夫。これって本当に安全なの?火災になったら罰金は発生しますか?
廃棄物によるごみ収集車の火災事故は、年間4000〜5000件といわれています。ごみ収集車の火災は、作業員だけでなく近隣の方への危険をまねく恐れがある危険な事故です。
 
火災要因の1つでもある使い捨てライターですが、みなさん正しい方法で処分ができているでしょうか。ライターは基本的にガスが抜けていれば発火しませんが、火災による事故を防ぐためには、正しい処分の仕方を頭に入れておくことが大切です。
 
また、ライターの捨て方は自治体によって異なります。発火性を低くするために水に濡(ぬ)らしておく必要もあるため、一度、ご自身が住む地域のライターの捨て方を確認してみましょう。
 
今回は、使い捨てライターの正しいガス抜き方法と処分方法、ごみ収集車が火災した場合の罰金について紹介します。
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使い捨てライターのガス抜き方法・処分方法

ライターを捨てるときは、発火防止のためにガス抜きをする必要があります。ここでは、ディスポーザブルライターと注入式ライターのガス抜きの方法について紹介します。
 
ディスポーザブルライターのガス抜き方法を以下にまとめました。


(1)周囲に火の気がないことを確認します。
(2)操作レバーを押し下げる。着火した場合はすぐに吹き消します。
(3)輪ゴムや粘着力の強いテープで、操作レバーを押し下げたまま固定します。
(4)「シュー」という音が聞こえれば、ガスが抜けています。
(聞こえない場合は、炎調整レバーをプラス方向にいっぱい動かします。)
(5)この状態のまま、風通しがよく火の気がない屋外に半日から1日放置します。
(6)確認のために着火操作をします。火が付かなければガス抜きは完了です。

注入式ガスライターのガス抜き方法を以下にまとめました。


(1)周囲に火の気がないことを確認します。
(2)ライターのガス注入口の先端を細いドライバーの先などで押します。
(3)「シュー」という音がしなくなるまでガスを抜きます。
(4)確認のために着火操作をします。火が付かなければガス抜きは完了です。

ガス抜きが完了したら、各自治体のルールに沿って、正しい方法で処分しましょう。
 

ごみ収集車が火災した場合の罰金は?

ごみ収集車の火災が発生した場合、作業員や市民の方を巻き込む人的被害に加え、建物や樹木などの物的被害、収集車量の損失によるその後の家庭ごみ収集への支障まで、多大な影響を及ぼす可能性があります。
 
ごみ収集車の値段は小型車で400~600万円ほど、中型車で500~800万円ほどで、収集車両だけでも多額な修理費用がかかります。場合によっては、新しい収集車を買わなければなりません。
 
一般的には、ごみ収集車の所有者が火災の原因となるごみを排出した者へ損害賠償請求をしますが、排出者を特定することは極めて困難です。そのため、自治体の負担として処理されることがほとんどなので、税金負担として市民が損失分を支払います。
 
2018年8月7日に兵庫県芦屋市で起きた事例では、正しい処理が行われていない廃棄物が原因で車両火災が発生し、2台しか保有していなかったごみ収集車を1台失うことになり、その後の収集活動に支障をきたしました。
 
約700万円で購入したごみ収集車の廃車により、自治体の損害も大きく、市有財産を損ない多くの市民は頭をかかえました。
 

ライターの処分方法を今一度確認しよう!

使い捨てライターやボンベなどの危険物は不適切な処分が原因で、多くの市民に迷惑をかけてしまう可能性があります。場合によっては、金銭や生活面のみならず命に関わる問題になりかねません。
 
大惨事につながる前にみなさんもゴミの分別、処理の仕方を確認し十分注意しましょう。
 

出典

芦屋市 ごみ収集車両火災報告
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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