更新日: 2024.06.11 その他暮らし

車のガソリンの”給油量”は燃費に関係ある?半分と満タンでは差は生まれる?

車のガソリンの”給油量”は燃費に関係ある?半分と満タンでは差は生まれる?
「車のガソリンを満タンで入れると燃費が悪くなる」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。しかし、満タンで入れないとガソリンスタンドに出向く回数が増えるため、なるべく満タンで入れたいと考えている方も多いでしょう。
 
そこで今回は、車のガソリンを半分だけ入れると本当に燃費がよくなるのかについて説明します。
FINANCIAL FIELD編集部

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車は重いほど燃料消費量が増える

ガソリンを満タンにすると燃費が悪くなるといわれる主な理由は、車の重量が増えると走行時の抵抗が大きくなり、燃料の消費量が増加するためです。実際、積んでいる荷物の重量が110キログラム増えると、燃費は約3.4%悪化するといわれています。
 

ガソリンを半分にしても燃費への影響は少ない

ガソリンの重さは、30リットルで約22キログラムです。車種によって燃料タンクの大きさは異なるものの、満タンまで入れると数十キロ単位で車が重くなります。しかし、給油量を半分に抑えたとしても、燃費に大きな影響を与えることはないでしょう。
 
例えば、普通車の場合、燃料タンクの容量は約50リットルです。ガソリン1リットルの重量は約0.75キログラムのため、満タンにすると車に約37.5キログラムの重量が加わります。
 
しかし、ガソリンを半分の25リットルにしても、その差は約18.75キログラムに過ぎません。車に110キログラムの荷物を載せても、燃費は約3.4%悪化する程度の影響であることから、ガソリンの量を半分に減らしても燃費に与える影響は少ないといえるでしょう。
 

そのほか燃費をよくする方法

車は重くなると燃費が悪くなるため、余計な荷物を下すと、若干燃費がよくなります。そのほかにも、発進時と停車時に一工夫を加えることで、車の燃費をよくできます。次回の運転から取り入れて燃料の無駄を減らし、ガソリン代の節約につなげましょう。
 

アクセルをゆっくりと踏む

燃料消費量の約4割は発進時に発生するため、発進時の燃料消費を抑えるだけで燃費はよくなります。AT車の場合は、ブレーキから足を離すだけで車は動き出します。
 
この力を利用し、発進時には一呼吸おいてからゆっくりとアクセルを踏むようにしましょう。速度の上昇に合わせてアクセルを徐々に踏み、目標速度に近づいたら早めにアクセルを弛めるのが理想的です。急加速を避けることで、燃料消費を抑えられます。具体的には、発車5秒で時速20キロに達するような緩やかな加速が目安です。
 
また、加速や減速を繰り返すと燃料消費が増加します。道路の勾配や交通状況を考慮し、速度を調整するのも、燃料の消費を抑える有効な手段です。特に高速道路では、速度を5キロ抑えるだけで5%の燃料を節約できるといわれているため、一定の速度を保つことで、燃料費の節約につながるでしょう。
 

停止時は惰性走行を利用する

惰性走行(だせいそうこう)とは、走行中にアクセルから足を外し、エンジンブレーキを利用して減速する方法です。惰性走行すると、停止時の燃料消費を抑えられます。
 
前方の交通状況を見て停止位置を考え、適切なタイミングでアクセルから足を離すように心がけましょう。「アクセルから足を離すと車が進まないのでは」と考える方もいるかもしれませんが、車は惰性でもそれなりの距離を走れます。
 
例えば、時速60キロから40キロに減速する際には、200メートルほど走行可能です。この場合、6~10立方センチメートルの燃料を節約可能です。
 
さらに、アクセルを離して減速すると、燃料の供給が自動的に停止する「フューエルカット制御」が機能します。不要な燃料を消費する必要がなくなるため、効率的に燃料消費を抑えることが可能です。惰性走行をうまく利用することで、日常の運転でも燃費を改善できます。停止時にはエンジンブレーキを活用し、燃料の無駄を減らすことを心がけましょう。
 

ガソリンの給油量が燃費に大きな影響を与えるとは考えづらい

車のガソリンは、半分だけ給油しても燃費に大きな影響を与えることは少ないといえます。
 
燃料タンクを満タンにすると車の重量が増え、燃費が悪くなると考えられることが多いですが、ガソリンの重さは燃費にあまり影響を及ぼしません。一例として、普通車の燃料タンク容量は約50リットルで、満タンにすると約37.5キログラム重くなります。
 
しかし、半分の25リットルにしても、その差は約18.75キログラムに過ぎず、燃費への影響はわずかだといえるでしょう。燃費をよくしたいなら、ガソリンの給油量ではなく、運転時の工夫が重要です。
 
具体的には、発進時にゆっくりとアクセルを踏むこと、停車時にエンジンブレーキを利用して緩やかに停止することを心がけましょう。加速と減速を繰り返さないように、交通状況を見ながら一定の速度で走行することも燃費改善につながります。このような取り組みを通じて、燃料の無駄を減らしましょう。
 

出典

一般財団法人 省エネルギーセンター
 エコドライブ情報 エコドライブ技術案内 燃料節約のための走行抵抗低減

 エコドライブ情報 エコドライブ技術案内 燃料消費の少ない運転操作
 LET’S スマートドライブ LET’S SMART DRIVE 4 運転操作以外のエコドライブ 燃料消費の増加要因を減らしましょう(3)不要な荷物は積まずに走行 (16ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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