更新日: 2024.06.18 その他暮らし
「近所の買い物にちょっと着た服」は毎回洗うべきですか?「3回くらい着てる」と言ったら、友人に「毎回洗わないの?」と驚かれました…
そこで本記事では、服を着るたびに毎回洗う場合と、3回着てから洗う場合のコストの比較をしてみました。また、複数回着るメリット・デメリットや、毎回洗濯したほうがよいケース、毎回洗濯しなくてもよいケースなども紹介します。
執筆者:山根厚介(やまね こうすけ)
2級ファイナンシャルプランニング技能士
費用の比較
毎回洗う場合と3回着てから洗う場合を比較したときに、最も気になることは光熱費の違いではないでしょうか。洗濯容量12kgのドラム式洗濯機と縦型洗濯機でそれぞれ比較してみました。
ドラム式洗濯機は日立のBD-SX120JL、縦型洗濯機は東芝のAW-12VP3の消費電力・標準使用水量で計算します。
毎回洗う場合は、3回着てから洗う場合と比べて洗濯量が単純に1/3になると仮定して計算しました。計算結果は図表1のとおりです。
図表1
出典:日立グローバルライフソリューションズ株式会社 ドラム式洗濯乾燥機 BD-SX120JL、東芝ライフスタイル株式会社 AW-12VP3(T)/(W)、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&Aから筆者作成
1年間の光熱費に換算すると、ドラム式洗濯機は約6000円、縦型洗濯機で約1万1000円の差が生じます。この差を大きな違いと感じるか、思ったほど差がないと感じるかは人それぞれでしょう。
複数回着てから洗うメリット・デメリット
同じ服を何度か着てから洗うメリットは、洗濯の回数が減るため服の生地が傷みにくいことが挙げられます。洗濯機のゴミ取りネットにたまったゴミの多くは、洗濯により服の繊維が抜け落ちたものであり、洗濯をすればするほど繊維が抜けて服の生地は薄くなっていきます。
そのため、洗濯回数を減らすことは衣類を長持ちさせることにつながる可能性があります。また、洗濯にかかる時間も減らせるため、他のことに使える時間が増えることもメリットでしょう。
一方でデメリットは、他の人にも分かるほどの汚れやにおいがあれば、周りに不快感を与えることです。また、洗う回数を減らすとしつこい汚れがついて、なかなか洗い落とせなくなる可能性があります。洗濯物の全体の量が増えると、余計に汚れが落ちにくくなるため悪循環といえるでしょう。
着るたびに洗ったほうがよい場合
Tシャツや肌着、靴下など直接肌に触れる服は、着るたびに洗うことをおすすめします。汗をかかない冬なら大丈夫と思うかもしれませんが、冬でも意外と汗をかいているものですし、皮脂なども生地に付着するからです。
複数回着てから洗ってもよい場合
肌着など直接肌に触れる服以外では、冬は夏ほど頻繁に洗濯する必要はなくなります。特にニットやウールなどは、洗濯しすぎると繊維が傷む可能性もあるため、汚れが目立ったときなどに洗濯する程度で大丈夫でしょう。
ただし、見た目はきれいに思える場合でも、目に見えない汚れなどがついている可能性があるため、ある程度は定期的に洗濯したほうがよさそうです。
まとめ
毎回洗濯する場合と3回着てから洗濯する場合の1年でかかる光熱費を単純に比較すると、ドラム型洗濯機では約6000円、縦型洗濯機では約1万1000円異なります。また、季節や服の素材などによっては毎回洗濯する必要がないケースもあります。
しかし、人によっては毎回洗濯しないと不快に感じる人もいるでしょう。洗濯を節約したとしても、節約できる金額はそれほど大きくないことから、他人に不快感を与えなければ、洗濯の頻度は個人の好みで選ぶことが最適なのではないでしょうか。
出典
日立グローバルライフソリューションズ株式会社 ドラム式洗濯乾燥機 BD-SX120JL
東芝ライフスタイル株式会社 AW-12VP3(T)/(W)
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
執筆者:山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士