更新日: 2024.06.24 その他暮らし

自宅から離れた「ドラッグストア」に車で通う妻。ポイントを貯めると500円券がもらえるらしいのですが、「ガソリン代」を含めてもお得なんでしょうか?

自宅から離れた「ドラッグストア」に車で通う妻。ポイントを貯めると500円券がもらえるらしいのですが、「ガソリン代」を含めてもお得なんでしょうか?
近所のスーパーで買い物するより、自宅から少し離れたところのほうが安いといったケースは珍しくありません。なかにはポイント目的で遠い店舗に通っている方もいるでしょう。しかし、店舗へ通うために車を使っていては、ガソリン代などのコストが継続してかかります。
 
自転車や徒歩圏内であれば問題ありませんが、ポイントゲットでお得になる金額以上にガソリン代をはじめとする車の維持費がかかるかもしれません。今回は、自宅から離れたドラッグストアに通い続けた場合にかかるコストを算出します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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自宅から離れたドラッグストアに通うガソリン代を検証

まずは今回の検証にあたり、以下の条件で算出します。

・自宅とドラッグストアの距離は10キロメートル
 
・ガソリン代は174.7円/リットル(経済産業省 資源エネルギー庁「石油製品価格調査(6月17日時点のレギュラー価格)
 
・ドラッグストアをスーパーマーケット代わりに利用して高頻度で通っていると仮定
 
・1ヶ月の来店頻度は農林水産省が実施した「買い物と食事に関する意識・意向調査」より、最も多かった「1週間に1~2回」を採用。1ヶ月に8回行くものとする

なお、道中はほかの店舗に寄らず、ドラッグストアに直行することとします。また、距離は往復分である20キロメートルで算出します。
 

10キロメートル離れたドラッグストアに通うガソリン代は往復でおよそ117円~233円

車の燃費性能によってかかるガソリン代には違いがでます。今回は、ファミリーが買い物でよく使う車種として、ミニバン・コンパクトカー・ハイブリッドカーの3つを例に計算します。
 
今回の条件に当てはめた場合にかかるガソリン代は、以下の通りです。
 
表1

燃費性能 ガソリン代(174.7円/リットル)
15キロメートル/リットル 約233円
20キロメートル/リットル 約175円
30キロメートル/リットル 約116円

※経済産業省 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」を基に算出し、筆者作成
 
実際の走行では路面状況が整っていないケースも考慮されるため、シーズン・天候・坂道の有無によって、ガソリン代は上記よりわずかに上がることが予想されます。しかし、多くかかったとしてもわずかな増加で済むでしょう。
 

500ポイント貯めるにはどれくらい通わなければならない?

100円につき1ポイントもらえる場合、500ポイント貯めるのに必要な消費金額は5万円です。
 
総務省統計局によると、一般家庭における「スーパー」での買い物の消費額は1ヶ月あたり「3万6729円」といわれており、来店頻度が1ヶ月に8回と仮定すると、1回あたりの消費額はおよそ4591円です。そのため、500ポイント貯めるには11回程度通わなければなりません。
 
ガソリン代が現状の水準の場合、1回の買い物で相当な金額を購入しない限り、ポイントの金額がガソリン代のコストを上回ることは難しいかもしれません。
 

車を使うならポイントのお得さよりガソリン代のほうがかかる

今回の検証で判明したことは「ポイント特典がガソリン代を上回るのは難しい」という事実です。今回はポイント付与率を100円につき1ポイントとしましたが、店舗によっては200円や300円につき1ポイントといったケースもあるでしょう。相当倍率のいいポイントアップキャンペーンが実施されない限り、コストパフォーマンスを求めるのは厳しいと考えられます。
 
また、燃費性能が30キロメートル/リットルの車かつ距離が片道5キロメートルであってもガソリン代のほうが高くつくため、ポイントのメリットを受けるには自転車か徒歩で通うほかないでしょう。徒歩圏内で通えるスーパーマーケットかドラッグストアがあるなら、そちらを選択することを推奨します。
 

出典

農林水産省 大臣官房統計部 買い物と食事に関する意識・意向調査
総務省統計局 2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果 結果の概要
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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