更新日: 2024.07.01 子育て

高校生の子どもの「教科書代」が払えません。支援制度や節約のコツはありますか?

高校生の子どもの「教科書代」が払えません。支援制度や節約のコツはありますか?
子どもが大きくなると手がかからなくなる反面、お金がかかるようになります。学費や部活動の活動費、塾の代金など、一つの項目にかかる金額も大きいため、お金の捻出に悩む家庭も多いでしょう。
 
近年は、高等学校等就学支援金制度をはじめとしたさまざまな支援が充実しています。しかし、支援制度は名前が似通っており内容が異なるため、理解を深めた上での申請が求められます。今回は高校生の保護者が活用できる給付金や制度を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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高校生等奨学給付金

高校生の親を支える支援として、高校の学費を補助する「高等学校等就学支援金制度」のほか、学費以外の資質を助ける「高校生等奨学給付金」があります。この制度を利用すると教科書代をはじめとした授業料以外で下記の費用の支援を受けられます。
 

・教科書
・学用品費
・通学用品費
・教科外活動費
・生徒会費やPTA会費
・入学学用品費
・修学旅行費等

 
この支援は給付金のため、奨学金と異なり返済する必要がありません。通う高校が国公立か私立か関係なく、低所得世帯の対象となります。申請方法は学校を通じて都道府県に申請するため、詳細はお住まいの自治体や高校に問い合わせましょう。
 

具体的な上限金額

具体的な支援の金額は下記の通りです。
 

国立・公立高等学校等 私立高等学校等
生活保護受給世帯(全日制等・通信制) 年額3万2300円 年額5万2600円
非課税世帯(全日制)第一子 年額12万2100円 年額14万2600円
非課税世帯(全日制)第2子以降 年額14万3700円 年額15万2000円
非課税世帯(通信・専攻科) 年額5万500円 年額5万2100円

※文部科学省「高校生等奨学給付金」を基に筆者作成
 
条件によりますが、教科書代や通学代に充足できるため心強い制度といえるでしょう。
 

高校生にかかる見えないお金

子どもが高校に入学すると学費や教科書代、通学にかかる費用が気になるポイントですが、それ以外にもさまざまな費用が発生します。
 
例えば、辞書を新たに購入する場合、電子辞書であれば数万円の費用が必要です。辞書をカバンに入れて持ち歩くと重いため、高校入学を機に電子辞書に切り替える方も多く見られます。またPTA会費などの細々とした費用も発生します。
 
さらに、部活に入った場合はユニフォーム代や遠征費用、毎月の部費などさまざまな出費が発生する可能性があります。
 

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高校でかかる費用を計画的に用意する方法

ここからは高校に入学してかかる費用を少しでも抑えたり、資金を準備したりする方法を紹介します。
 

先輩ママにかかる費用を確認する

子どもがまだ高校に上がっていない場合、志望校にすでに通っているお子さんを持つママ友に相談してみましょう。高校は学校ごとにかかる費用に幅があるため、実際に通う人から聞くのがおすすめです。
 
1年生でかかる費用、受験が近づくとかかる費用など、具体的な金額を確認しておきましょう。また、仲が深まると体操服や制服のお下がりを受け取れる可能性もあります。情報収集とコミュニケーションを大切にしましょう。
 

子どものために少しずつ貯金をする

子どもが複数人いる場合、次に高校に上がる子どもに向けて少しずつ貯金を行いましょう。子どもが入学すると同時にまとまったお金が発生するとストレスを抱えますが、毎月少しずつ蓄えると不安を軽減できます。
 
月に数千円と少ない金額でも構いません。コツコツと積み重ねておくと各種制度や給付金を利用し、ゆとりを持って子どもの入学に備えられると考えられます。
 

高校入学と同時にその後の進路も見据えよう

高校に入学すると目の前のお金のやりくりに必死になってしまいます。しかし、高校を卒業した後は就職以外に進学の選択肢もあります。専門学校や短大、大学に進学するとまた新たなお金が必要になります。とくに、大学に進学する場合、1年間に100万円以上のお金がかかるため、奨学金の検討や蓄えが求められるでしょう。
 
子どもにさりげなく高校卒業後の進路の話をしたり、希望する大学がある場合は具体的に確認したりして、高校受験やその後に備えましょう。もしも子どもが希望する大学に行かせてあげるのが難しい場合は家庭の事情を説明したり、学校によい方法はないかアドバイスを求めたりするのもおすすめです。
 

子どもの進学費用は事前に備えよう

高校からは義務教育でなくなるため、中学時代と比較して多くの出費が発生し驚き、戸惑う方も多く見られます。しかし、家庭の条件によっては給付金や制度を活用できる場合があるため、高校や自治体に相談してみましょう。一人で悩む前に頼れるところを頼り、子どもを応援しましょう。
 

出典

文部科学省 高等学校等就学支援金制度に関するQ&A
文部科学省 高校生等奨学給付金
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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