更新日: 2024.07.04 その他暮らし

【車の維持費】来年から社会人。車を買う場合、月々の維持費はどのくらい必要ですか? 地方都市在住です。

【車の維持費】来年から社会人。車を買う場合、月々の維持費はどのくらい必要ですか? 地方都市在住です。
社会人になり、車の購入を検討する方も多いでしょう。車があれば、移動範囲が広がり、さまざまな地域に足を運べます。しかし、車を購入する前には、維持費の詳細を確認しておくことが大切です。維持費を理解することで、資金計画を立てる際に役立ちます。
 
本記事では、車の維持費の平均額や各費用の詳細について解説します。車の購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

車の維持費の平均額

一般社団法人 日本自動車工業会の「2023年度 乗用車市場動向調査」によると、車の月間維持費の平均は、1万2100円(年換算14万5200円)でした。主な地域の月間維持費は、図表1のとおりです。
 
【図表1】

地域 平均月間維持費
首都圏 中心部(23区) 1万6700円
首都圏 近郊(40km圏) 1万3400円
首都圏 周辺(40km圏外) 1万1400円
地方圏 大都市 1万2600円
地方圏 中都市 1万2100円
地方圏 小都市 1万400円

※一般社団法人 日本自動車工業会「2023年度 乗用車市場動向調査」を参考に筆者が作成
 
※「維持費」には燃料代、修理代、有料駐車場代、有料道路通行料などが含まれ、車両代、ローン返済、保険料、税金は含まれていません。
 
維持費は都心部が高く、地方では安い傾向にあります。
 

車の維持にかかる費用

車を維持するには、ガソリン代、自動車税、自動車重量税、自賠責保険、任意保険、メンテナンス費用、有料道路通行料などがかかります。これらの費用を理解しておくことで、車を所有した場合の費用をシミュレーションしやすくなります。
 
本項では、車を所有する際に必要な費用であるガソリン代、税金、保険などの詳細について確認していきましょう。
 

ガソリン代

車の維持費の中で代表的なものはガソリン代です。特に、車を頻繁に利用する地域ではこの点を考慮する必要があります。
 
日本自動車工業会の「2023年度 乗用車市場動向調査」によると、車型別の平均燃費は以下のとおりです。

・大・中型車:10.8km/L
 
・小型車:15.8km/L
 
・大衆車:15.0km/L
 
・軽自動車:14.7km/L
 
・ステーションワゴン:14.0km/L
 
・3列シートミニバン :11.6km/L
 
・SUV:13.3km/L

例えば、この中で最も燃費が良い小型車の燃料タンクの容量は、おおむね36〜40L程度です。ガソリン代が174.7円/L(※)の場合、ガソリン満タンにかかる費用は6289.2〜6988円程度となります。
 
※経済産業省資源エネルギー庁「令和6年6月19日 14:00公表 石油製品小売市況調査」のガソリン代(レギュラー)の全国平均価格より
 

税金(自動車税や自動車重量税)

車を所有すると、自動車税や自動車重量税などの税金がかかります。

・自動車税:毎年4月1日時点の所有者に課される税金で、税額は車の排気量によって異なる
 
・自動車重量税:車の登録や車検の際に支払う税金で、税額は車の重量やグレードによって異なる

例えば、小型車の場合、総排気量はおおよそ1.0〜1.5L程度です。この場合、自動車税は3万500円となります。また、小型車の重量はおおむね1100〜1500kg程度であり、この場合の自動車重量税は2万4600〜3万7800円程度(※)となります。
 
※エコカー減税対象外の場合
 
※車の所有期間によって異なります。
 

保険(自賠責保険や任意保険)

車を所有する際には、自賠責保険への加入が義務づけられています。自賠責保険は、交通事故で他人にけがや死亡をさせた場合に、補償を受けられます。
 
自賠責保険の保険料は、車種や契約期間によって異なり、自家用乗用自動車で契約期間が12ヶ月の場合は1万1500円、37ヶ月の場合は2万4190円です(2023年4月1日以降始期契約の場合)。
 
任意保険については、車種や使用目的、等級、補償内容、運転者の範囲などの条件や、保険会社によって保険料が異なります。
 

その他の費用

車を購入すると、ガソリン代や税金、保険料に加えて、以下のような費用が発生します。

・メンテナンス費用
 
・車検費用
 
・タイヤ交換費用
 
・駐車場代
 
・有料道路通行料
 
・洗車代 など

これらの費用も考慮して、維持費のシミュレーションを行うことが大切です。
 

車を購入する前に維持費をシミュレーションしてみよう!

日本自動車工業会の調査によれば、車の月間維持費の平均は1万2100円であり、年換算すると14万5200円です。都心部では維持費が高く、地方では安い傾向があります。
 
車を購入する場合、ローン返済やガソリン代、税金、保険料、メンテナンス費用などがかかります。これらの費用を考慮し、事前にシミュレーションを行って、無理のない購入計画を立てましょう。
 

出典

一般社団法人 日本自動車工業会 2023年度乗用車市場動向調査について
経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集