更新日: 2024.07.12 子育て

部活の遠征帰りは、ママ友で分担して子どもを送り届けるのですが、友人の子どもを乗せるのは「万が一」を考えると不安です。事故を起こした場合、責任は運転手のみになるのでしょうか?

部活の遠征帰りは、ママ友で分担して子どもを送り届けるのですが、友人の子どもを乗せるのは「万が一」を考えると不安です。事故を起こした場合、責任は運転手のみになるのでしょうか?
子どものスポーツクラブや部活では、保護者同士が段取りを組んで送迎をすることがあるでしょう。
 
しかし、その際に気になるのが交通事故です。どれだけ安全運転をしていても、車に乗っている限り、事故のリスクは0にはなりません。だからこそ、その責任のありかや決まりを設けておくことが必要です。
 
今回は部活の遠征で「万が一」が起こったときのドライバーの責任や、事前にできる対処法を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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万が一の責任は誰にある?

部活の遠征における送迎は、誰に責任があるのでしょうか。
 

運転手に責任がある

結論として、子どもたちを乗せた状態で事故を起こした場合の責任は運転手にあります。他の親に責任をとってもらうというのは難しいでしょう。
 
例えば、運転手が飲酒しており、同乗者が気づいていたにもかかわらず万が一の事故が起きた場合は、同乗者も合わせて責任を負うことになります。しかし、一般的に子どもの送迎で起きたトラブルは運転しているドライバーが責任を負うと考えておきましょう。
 

怪我が発生したら賠償も必要

万が一の事故で子どもたちに怪我を負わせてしまった場合は、賠償が必要です。賠償の内容はさまざまですが、通院にかかる費用や部活の用具代などが挙げられます。
 
これらは自賠責保険や任意保険で賠償することが考えられますが、「怪我をさせた」ということがきっかけで、ママ友同士の関係性が悪化することも懸念されます。万が一を考えると、送迎を安易に引き受けるのは危険でしょう。
 
もしも送迎を保護者間で担うのであれば、事前に決まりごとを定め、万が一の際の責任についても話し合っておく必要があるでしょう。
 

保護者でドライバーをまわすメリット

コミュニティの中でどうしても送迎を引き受けなければいけないケースもあるでしょう。ここでは、保護者同士で運転を行うメリット・デメリットを紹介します。
 

コストを抑えられる

バスを手配する場合、別途バスの使用料がかかります。その点、ママ友同士で送迎を行うとコストを大きく抑えられるため、近くの運動場や体育館ならば「保護者で担当しよう」というケースがほとんどです。
 
例えば、部活用にジャンボタクシーを借りる場合、エリアにもよりますが6万円程度かかることもあります。レンタカーの場合はミニバンで1万数千円~2万数千円程度かかります。いずれも遠征のたびにまとまった費用がかかり、各家庭の負担が大きくなってしまいます。自家用車を使用すると、コストが抑えられるのは大きなメリットです。
 

コミュニケーションのきっかけに

送迎の中で子どもが他の友達と話す会話から、コミュニケーションのきっかけにできる点もメリットです。とくに、子どもがある程度大きくなると家庭で学校のことやクラブのことを話してくれる機会が少なりがちです。
 
送迎を保護者同士で行えば、子どもが他の友達と話している様子を見て新たな情報を得られ、友人関係でトラブルを抱えていないか確認できます。
 

保護者でドライバーをまわすデメリット

次に、ドライバーを保護者間で担当するデメリットを紹介します。ドライバーを保護者間で担う場合、万が一の際以外にもリスクが伴います。
 

車の大きさによって負担が変わる

車の大きさによって送迎の人数が制限される点がデメリットの一つです。
 
軽自動車の場合はドライバーを含め4人しか乗車できないため、子どもの人数に対して乗車定員が足りなくなるかもしれません。大人数が乗れる大きい車を所有している人は、優先して借り出される可能性があります。
 

仕事で参加できない保護者も

例えば遠征のある土日に仕事があると、送迎ができず一方的に他のママ友に頼むことになるでしょう。何度も頼むとママ友間で不平不満が生まれ、トラブルに発展する可能性も考えられます。その場合は送迎する際にちょっとした手土産を渡したり、定期的にガソリン代を渡したりする配慮が必要です。
 

送迎は事前に話し合いが大切

子どもがスポーツクラブや部活でのびのびと活躍している姿を見ると、できる限り応援してあげたくなるものです。しかし、送迎に際しては保護者間で入念に話し合い、双方が納得できるよう準備しておく必要があります。万が一の事態が起きないに越したことはありませんが、リスクも鑑みて送迎を行いましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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