更新日: 2024.07.28 その他暮らし
フリマアプリで「着払い」を見落とした状態で購入しそうになりました…。買っていた場合「送料」を理由にキャンセルはできるでしょうか?
そこで、本記事ではフリマアプリの取り引きにおいて送料を理由にしたキャンセルの可否について解説しつつ、フリマアプリのメリットやデメリット、トラブル事例も紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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フリマアプリのメリットとデメリット
フリマアプリにはメリットが多いものの、デメリットも少なからず存在します。メリットだけに目を向けて利用するのではなく、デメリットも把握しながら上手く使いこなしましょう。フリマアプリのメリットは以下の通りです。
・専門知識は必要なく、自宅で手軽に出品できる
・匿名性が高く、住所などの個人情報を隠して取り引きが可能
・自分で価格を設定できるため、高く販売できる可能性がある
・運営によるサポートが受けられる
・不要な商品を現金に変えられる
フリマアプリのデメリットは以下の通りです。
・出品や発送に関わる作業は自分で行う
・出品者には手数料のほか、梱包や送料などの経費がかかる
・購入者もしくは出品者とのやり取りがストレスになる
・相場など、購入につなげるために考えることが多い
・購入者もしくは出品者とトラブルになる可能性がある
フリマアプリに関するトラブル事例
フリマアプリは運営のサポート体制は整えられていますが、基本的には当事者同士のやり取りで取り引きが進みます。素人同士で商品を売買するため、思わぬトラブルに巻き込まれることも少なくありません。中には、悪意を持って取り引きを行う利用者もいます。フリマアプリによる過去のトラブル事例は以下の通りです。
・購入した商品が届かない
・入金されない
・写真や商品説明とは異なる商品が届く
・運営規約に反する支払い方法を求められる
・別のサイトに誘導され、実体のない商材を購入させられる
・送料の扱いなど、取り引き内容の食い違い
・商品発送後のキャンセル
・自身に落ち度がないクレーム
トラブルに巻き込まれないためには利用規約を読み込む、焦って行動しないなどの予防と対策が必要になります。また、やり取りや発送などの行動の記録を証拠として残しておくことも大切です。対処に困った場合には、速やかに運営へ連絡して対応を求めることも有効な手段の1つです。
キャンセルには双方の同意が必要
細かな規約はフリマアプリやサイトにより異なりますが、基本的に取り引きのキャンセルには購入者と出品者の同意が必要です。つまり、一方的なキャンセルは行えません。キャンセルしたい場合には、理由を添えてその旨をメッセージで出品者に伝えましょう。
なお、注意すべき点として、どのフリマアプリでも自己都合による取り引きのキャンセルは認められていないことが挙げられます。
自己都合による取り引きのキャンセルは迷惑行為に該当し、運営からの警告や利用制限などのペナルティの対象になることも少なくありません。フリマアプリ大手のメルカリによれば、以下のキャンセル理由は自己都合に該当します。
・誤操作による購入
・購入の必要がなくなった
・着払いの見落としなど、送料の値段や有無
・商品説明の見落とし
・支払い方法の変更
・イメージと実物の商品との乖離
今回のケースのように、着払いの見落としなどの送料を理由にしたキャンセルも自己都合に該当します。つまり、取り引きのキャンセルは認められません。
出品者が同意した場合など、キャンセルが成立するケースは考えられますが、ペナルティを受ける可能性は充分にあります。
自己都合によるキャンセルは迷惑行為
自己都合に該当するため、着払いの見落としによる送料を理由にした取り引きのキャンセルは認められません。迷惑行為に該当し、ペナルティを課せられる可能性もあります。
出品者の同意を得られた場合や、運営の仲介によって結果的に送料が理由でキャンセルになることはあり得ます。ただし、あくまで結果であって推奨される行為ではありません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー