更新日: 2024.08.06 子育て
息子が大学に進学し「校納金・住居関連・保険」など支払いが終わり、ひと安心。これから4年間は「学費」「生活費」の準備だけで大丈夫でしょうか?
そこで本記事では、ひとり暮らしをする大学生が必要となる費用について「学費」「生活費」「そのほか必要と思われる費用」に分けて解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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大学生が必要な学費
大学生が必要となる学費4年分について、日本政策金融公庫の「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」(調査期間:2021年10月、調査対象:64 歳以下で高校生以上の子どもの保護者4700人)をもとに見ていきましょう。
4年間の大学の在学費用(授業料・通学費・教科書代など)については、国公立・私立別に以下のとおりです。
●国公立大学:414万円
●私立文系:608万円
●私立理系:732万8000円
大学に4年間通うとなると、多額の学費が必要となるでしょう。
大学生が必要な生活費
大学生がひとり暮らしで生活するには、ほかにもさまざまな生活費が必要となります。全国大学生活協同組合連合会「第59回学生生活実態調査」(調査時期:2023年10~11月、回答数:9873人)によると、ひとり暮らしの大学生が生活する場合、2023年時点で月12万7500円必要であると分かりました。
生活費の内訳としては、以下の内容があげられます。
●住居費:5万4130円
●食費:2万5880円
●教養娯楽費:1万2840円
●日常費:7330円
●交通費:4330円
●通話通信料:3190円
●書籍費:1500円
●勉学費:1260円
●その他:2290円
●貯金、繰越:1万4740円
最も多くかかるのは、住居費の5万4130円です。続いて食費で、月の支出平均は2万5880円でした。
大学4年間で必要な生活費は、12万7500円×12ヶ月×4年=612万円です。同調査によると、子どもがアルバイト等で得られる収入平均は3万6110円であるため、足りない分は親からの仕送りに頼らざるを得ないでしょう。仕送り額の平均は、月7万120円です。4年間仕送りを続けたとすると、7万120円×12ヶ月×4年=336万5760円必要となります。
学費・生活費以外で大学生にかかる費用
学費や生活費で多くのお金が必要になるほかにも、大学生はさまざまな費用が必要となります。大きな費用が必要になる代表的な例としては、就活費用や運転免許取得費があげられます。
まずは、就活費用について見ていきましょう。株式会社リクルート(東京都千代田区)が運営する、就職みらい研究所の「2024年卒 就職活動TOPIC」(調査期間:2023年6月、調査対象:2024年卒業予定の大学生および大学院生で「リクナビ2024」にモニター登録した学生4567人)によると、2024年卒の学生が就活に使った費用は平均8万2905円であると分かりました。
就活費用の内訳として、交通費、被服費、宿泊費などがかかっています。コロナ禍の就活ではオンラインの活用が主流であったため、就活費用はおさえられていました。しかし近年では対面での活動が増えるなどの理由から、就活費用が増加したという背景があります。
続いて、運転免許取得費も必要となるでしょう。運転免許の費用については、AT車やMT車などによって金額は違うものの、教習所に通う場合は30万円前後の費用がかかるといわれています。
運転免許証以外の資格取得をする場合はさらにお金が必要となるため、子どもに取得予定の資格などを確認して、出費に備えておくとよいでしょう。
大学生に必要な費用を準備しよう
大学生でひとり暮らしをするとなると、4年間の在学費用や家賃だけでなく、食費や遊行費といった生活費も必要です。その総計は、私立文系でひとり暮らしの場合、4年間で1000万円ほどの費用が必要になります。また、それ以外にも就活費用や運転免許取得費用など、さまざまな費用もかかることが予想されます。
子どもがアルバイトで稼げるお金は限られているため、親が費用を負担しなくてはならないケースが多くなるでしょう。子どもとよく話して、お金がいくらくらい必要になるかを前もって計算しておき、準備しておくことをおすすめします。
出典
日本政策金融公庫 令和3年度「教育費負担の実態調査結果」
全国大学生活協同組合連合会 第59回学生生活実態調査 概要報告
株式会社リクルート 就職みらい研究所 2024年卒 就職活動TOPIC
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー