更新日: 2024.08.06 その他暮らし
「ガソリン代」が安くなりません… 夏休みは子どもを連れてドライブに行きたいので、節約する方法を教えてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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世帯ごとのガゾリンの年間支出額
ガソリン代の高騰は、多くの家庭が頭を悩ませる問題です。
総務省統計局がまとめた「家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)」によれば、ガソリンの2023年の年間平均支出額は7万239円でした。2022年は6万8908円、2021年は5万9446円、2020年は5万2096円と家庭での支出額は年々増えています。
また、総務省統計局の「小売物価統計調査(動向編)」でも、2024年6月の東京都区部の小売価格は、1リットルあたり175円でした。同じ月で比較してみると、2023年6月は169円、2022年6月は170円、2021年6月は153円と家計調査での金額と同様に高騰しています。
燃費向上の運転テクニック
燃費向上のポイントを押さえた運転により、ガソリンの使用量自体を減らすことができます。
まず、燃費の低下を招く急加速や急発進をしない運転を心掛けましょう。発進時はアクセルをゆっくり踏み込んで急加速を避け、なるべく一定の速度で走行するのがポイントです。
(一社)日本自動車工業会から報告された結果でも、加速や減速が少ないパターンで走行した車の燃費は、平均的な走行をしていたときよりも10%以上よくなっています。
また、エアコンの設定温度にも気をつけることも大切です。温度を下げすぎるとエンジンに負担がかかり、ガソリンを多く消費するため、燃費が悪化します。ちなみに、暖房はエンジンの熱を活用するため、燃費への影響はほとんどありません。
さらに、不要な荷物を車へ載せないことも大切です。車が重くなるとエンジンへの負荷がかかるだけでなく、空気抵抗の増加や加速の悪化によって燃費が悪くなります。
燃費向上が期待できる車のメンテナンスポイント
燃費を上げるためには、運転テクニックだけでなく車の整備、つまりメンテナンスも重要です。特に注目したいのが、タイヤとエンジンへの定期的なメンテナンスです。
まずは、タイヤの空気圧を点検しましょう。(一社)日本自動車タイヤ協会の「タイヤの空気圧に関する調査」(調査実施:2020年2月、調査対象:20~60代のドライバー2000人)では、月1回以上タイヤの空気圧を点検している人は24.3%しかおらず、「直近1年以内には行っていない」と答えた人も15.2%という結果でした。
タイヤの空気圧が適正ではない状態で走行すると、燃費の低下だけでなく、重大な事故にもつながる恐れがあります。
また、エンジンオイルの定期的な交換も重要です。オイルの劣化によりエンジンの回転効率が下がるため、燃費が悪化します。車に付属しているメンテナンスノートを参照し、適切な時期にオイル交換をしてしっかりメンテナンスしましょう。
車の定期的な点検は、燃費向上だけでなく、安全面でも非常に重要です。出掛ける前には点検するように心掛けましょう。
ガソリンの支払い方法の検討
ガソリン単価に加えて、支払金額や方法の再検討も節約につながります。
まずは、利用するガソリンスタンドを見直してみましょう。フルサービスのガソリンスタンドよりセルフスタンドのほうが、一般的にガソリン単価は安い傾向にあります。自分で給油する手間はありますが、1リットルあたり3円安ければ、40リットル給油した場合に120円安くなります。
また、支払い方法についても検討してみましょう。ポイント還元率の高いクレジットカードやキャッシュバックのある電子マネーに切り替えると、実質的に割引価格で購入することになります。また、ガソリンスタンドが発行するクレジットカードを使えば、会員価格でガソリンの給油ができます。
さらに、高速道路に乗る前の給油も忘れないようにしましょう。サービスエリアにあるガソリンスタンドは、一般道沿いにあるガソリンスタンドよりも割高で、なかには10円以上高いケースもあります。
無理なく経済的なドライブプランをたてよう
ガソリン代が高騰する昨今、家計への影響を軽減するためにも節約したいと考えるのは当然といえるでしょう。運転テクニックや車両の整備、支払い方法などの工夫はガソリン代の節約につながるため、実践することをおすすめします。
同時に、最適な運転経路を事前に調べたり、空いている時間帯を選んだりすることで、ガソリン代だけでなく、時間やストレスも減らせるでしょう。ぜひ、すてきな夏休みの思い出を子どもたちと一緒につくってください。
出典
総務省統計局 家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)
総務省統計局 小売物価統計調査(動向編) 価格の動向
一般社団法人日本自動車工業会 JAMAGAZINE 2013 June #47 特集 【乗用車の燃費】乗用車の実走行燃費
一般社団法人日本自動車タイヤ協会 タイヤの空気圧に関する調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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