更新日: 2024.08.06 その他暮らし
夏休みは「電車好きの孫」にたくさん乗せてあげたいです。東京でJRや私鉄などのフリーパスは、どのくらい乗れば元が取れてお得なのでしょうか?
交通費を抑える方法として、フリーパスの利用が挙げられます。フリーパスは決められた期間や区間で乗り放題になるというお得なチケットです。そこで本記事では、電車のフリーパスはどのくらい乗ったら元が取れるのかについてと、フリーパスの種類について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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フリーパスの種類
まずは、東京で乗れるフリーパスの種類を解説します。それぞれの電車でお得になるフリーパスが販売されているので、確認しておきましょう。
青春18きっぷ
青春18きっぷは、全国のJR線で自由に乗り降りできる切符です。普通列車や快速列車だけでなく、BRTやJR西日本宮島フェリーなども対象です。
発売期間は春季・夏季・冬季の年3回で、値段は5回分セットで1万2050円です。全国のJR線が対象で1券片5回(人)まで利用できるため、1日かけて遠出する人や各観光地を回る人にとってはお得な切符です。ただし、当日限りの使用になるため注意しましょう。
北海道&東日本パス
北海道&東日本パスはJR北海道とJR東日本エリアでの電車が7日間乗り放題になるお得な切符です。急行での利用も可能です。利用期間は春季・夏季・冬季と決まっていますが、どの時期も比較的期間が長いので旅行を考えている人にもおすすめです。
値段は大人1万1330円、子ども5660円です。7日間も利用できるので、かなりお得な切符だといえるでしょう。
週末パス
週末パスはJR東日本のフリーパスで、関東甲信越と南東北の範囲で利用できるものです。名前の通り週末の2日間しか利用ができないので、週末に旅行に行く人におすすめです。
特急券を購入すれば、新幹線や特急列車にも乗ることができます。関東から仙台や新潟、長野、福島まで週末パスで行くことができます。値段は大人8880円、子ども2600円です。
休日おでかけパス
休日お出かけパスは東京近郊のJR線普通列車と東京モノレール線、りんかい線が乗り放題になる切符です。特急券やグリーン券を購入すれば、新幹線や特急列車、電車内のグリーン車の利用もできます。
利用期間は土日及びゴールデンウイーク、夏休み、年末年始の1日間です。関東圏内にお出掛けしたり、関東でさまざまな場所を回ったりしたい人にはおすすめの切符です。値段は大人2670円、子ども1330円です。
どのくらいで元が取れる?
フリーパスには、さまざまな種類があることが分かりました。それでは、それぞれどのくらいで元が取れるのでしょうか。一つずつ解説します。
青春18きっぷ
青春18きっぷは1日あたり2410円で乗り放題になります。日帰りの場合、往復で71キロ以上の利用で元が取れる計算です。東京を拠点として考えると、小田原や小山あたりが71キロ以上にあたります。
1泊して片道で使用する場合は、141キロ以上の移動が必要になります。東京駅を拠点として考えると、静岡や韮崎などが対象になります。電車の乗り換えが必要になるので、かなりの長旅になるでしょう。
北海道&東日本パス
北海道&東日本パスは購入時点で青春18きっぷよりも安いため、コスパのいい切符です。7日間連続で使用する場合は、1日あたり1618円以上使えば元が取れます。7日間有効なので、週末に郊外に出掛けて平日は東京都内から横浜の距離程度の往復に使用することで効率よく使用できます。
週末パス
週末パスは、特急券を購入すれば新幹線に乗ることもできます。特急券を購入し東京から仙台区間で比較してみましょう。
通常料金だと大人2万1120円、子ども1万540円ですが、週末パスを使うと大人1万7900円、子ども7100円になります。子どもと一緒に出掛けたり、電車と組み合わせて移動したりする場合におすすめです。
休日おでかけパス
休日おでかけパスは、片道1340円以上の利用で元が取れます。距離にすると71キロ以上の移動が必要になります。前述の青春18きっぷと同じで、東京を拠点にして考えると小田原や小山あたりが該当します。範囲としては、休日おでかけパスで一番遠いところに向かうイメージです。郊外から電車で移動し、都内でJRに多く乗ればお得になります。
工夫次第でお得になる
フリーパスは、使い方次第でかなり得するうれしい切符です。ただし、種類によって範囲や乗車条件が異なるため、必ず確認してから購入するようにしましょう。
出典
東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本青春18きっぷ
東日本旅客鉄道株式会社 JR北海道 北海道&東日本パス
東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本 週末パス
東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本 休日お出かけパス
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー