今年小4の子どもの同級生の母親から「今年から500円お小遣いをあげることにした」と聞きました。子どものお小遣いはいつから、いくら渡せばよいのでしょうか?

配信日: 2024.08.18

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今年小4の子どもの同級生の母親から「今年から500円お小遣いをあげることにした」と聞きました。子どものお小遣いはいつから、いくら渡せばよいのでしょうか?
子どもが大きくなってくると、自分で何かを買いたいと考えることも増えていきます。小学校や中学校に上がると、周りでも子どもにお小遣いをあげているという親は増えていくでしょう。金銭をあげるとなると気になるのが時期や金額です。
 
本記事では、年代別お小遣い金額を紹介するとともに、渡し方についても触れていきます。どのようにお小遣いをあげようか迷っている方は参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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子どもの年齢とお小遣いの金額

金融広報中央委員会による「子どものくらしとお金に関する調査」を参考にして、年代別のお小遣いの金額を表1にまとめました。
 
表1

低学年 中学年 高学年
中央値 500円 500円 1000円
平均値 1004円 864円 1085円

表は子どものくらしとお金に関する調査をもとに筆者が作成
 
小学生は500~1000円の範囲でもらっているケースが多いようです。
 

お小遣いはどのように渡している?

ここでは、お小遣いを子どもにどのように渡すか、4つの方法を紹介します。各家庭のライフスタイルにあった渡し方を選択できるようにしましょう。
 

毎月一定金額渡す

毎月固定の金額を渡す方法は、1ヶ月ごとに使用できる量が決まっているため、自分で計画的にやりくりする力が身に付きます。毎月1日に800円渡す、1000円渡すなど、年齢によって金額を設定し、足りなくならないよう考えて使うように伝えましょう。
 
定額制は、将来働き始めたときの給料と同じような形式のため、子どもが独り立ちしたあと、生活費をうまくやりくりすることにも役立ちます。小さいころからお小遣いを通してお金をやりくりする力が自然と身につくでしょう。
 
ただし、定額制は、労働の対価としてもらう給料とは異なり、無条件で毎月一定額渡すため、何もしなくてももらえると認識しないよう注意が必要です。お金の価値を知ってもらうためにも、何か手伝いを多くやってもらった月はボーナスをつけるなど、働いた対価としての意識をしてもらえるよう工夫しましょう。
 

何かを手伝ってもらった報酬として渡す

何か家のことを手伝ってもらったときの報酬としてお金を渡す方法もあります。例えば、トイレ掃除をしたら50円、テストで学年10位以内に入ったら100円など、家の手伝いや学校の成績の内容に応じて、あらかじめ決めておいた金額を渡します。
 
報酬制では、労働の対価としてお金がもらえることを学べます。そのため、子どもが自ら進んでお手伝いをしたり、熱心に勉強したりなどの行動が期待できるでしょう。しかし、お金がもらえないことはやらないと考えるようになる子も中にはいます。打算的に考えることがないよう、あらかじめ報酬のルールを決めておくことが大切です。
 

1年分をまとめて渡す

1年間分のお小遣いをまとめて渡しておく方法もあります。例えば、1ヶ月あたり800円であれば、9600円をまとめて渡します。先述した定額制よりも、さらに計画性が求められる制度です。
 
お金をやりくりする力が身につきますが、1年間という長い期間を通してお小遣いを管理する必要があるため、親が適切なお金の使い方をアドバイスしながら行うことをおすすめします。
 

欲しいものがあるときに都度渡す

お小遣いを必要なときに都度渡す方法もあります。都度制では、子から親に対して、お金の必要性をプレゼンする必要があります。欲しいものがあるとき、なぜ欲しいのか、購入することでどのようなメリットがあるかなどを親に伝え、納得してもらって初めてお小遣いがもらえる制度です。提案力や交渉力が身につく制度といえます。
 
ただし、親の判断基準が甘いと何でも買ってもらえると勘違いしてしまうリスクもあります。また、子ども自身がお金をやりくりするわけではないため、管理能力はつきにくいでしょう。
 

子どものお小遣いは小学生ごろから渡し始めている

小学4年生になる子のお小遣いの目安は、およそ500~1000円です。子どもにお金を渡し始めるなら、どのような形式で行うか事前に決めておきましょう。お金の管理能力を身につけてもらいたいなら定額制や一括制、お金の価値を知ってもらいたいなら報酬制、交渉力を身につけてもらいたいなら都度制など、目的にあわせて渡し方を選びましょう。
 

出典

金融広報中央委員会 子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度|知るぽると
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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