更新日: 2024.08.19 その他暮らし

熱海旅行が一泊二日で「6万円」かかりました。インバウンドの影響でしょうか?もしかして海外旅行の方が安上がりでしたか…?

熱海旅行が一泊二日で「6万円」かかりました。インバウンドの影響でしょうか?もしかして海外旅行の方が安上がりでしたか…?
新型コロナウイルスによる旅行の自粛ムードがほぼなくなったことにより、旅行業界が以前のような活気を取り戻すようになりました。そのような中、現在は、国内旅行、海外旅行共に旅行にかかる費用は増加傾向にあるようです。
 
この記事では、国内旅行にかかる費用の変化と、インバウンドの影響、海外旅行の現状について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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国内旅行にかかる費用の推移

1回の熱海旅行で6万円かかったとして、それは平均と比べて高いといえるのでしょうか。
 
国土交通省観光庁の「旅行・観光消費動向調査」を基に、日本人の国内旅行における1人1回当たりの平均旅行支出の推移を表1にまとめました。
 
表1

宿泊旅行 日帰り旅行
2014年 4万6717円 1万5206円
2015年 5万520円 1万5758円
2016年 4万9234円 1万5602円
2017年 4万9732円 1万5526円
2018年 5万4300円 1万7285円
2019年 5万5054円 1万7334円
2020年 4万8361円 1万6596円
2021年 4万9270円 1万7348円
2022年 5万9042円 1万8532円
2023年 6万3253円 1万9027円

出典:国土交通省観光庁「旅行・観光消費動向調査」を基に筆者作成
 
表1を見ると、旅行にかかる費用はここ10年で増加していることが分かります。日帰り旅行は、10年間で少しずつ費用が増加しており、宿泊旅行に至っては、2023年時点で10年前に比べ1万6000円以上費用が増加している状況です。
 
同調査の2023年の結果を見ても、1回の熱海旅行に6万円かかったのは、現在の国内旅行の平均的な支出であるといえます。
 
国内旅行にかかる費用は一般的に、交通費、宿泊費、飲食費、買い物代、娯楽サービス費などによって構成されます。費用を安く済ませたい人は、これらの内訳から無駄な支出を削減するようにしましょう。
 

国内旅行のインバウンドの影響

インバウンドとは、外国人が日本国内を訪れる旅行のことを指します。国土交通省観光庁によると、日本に訪れる外国人観光客の数は、2014年ごろから大きく増加しており、2003年には521万人だった外国人観光客は、2019年には3188万人にまで増加しました。
 
その後、新型コロナウイルスの影響により、外国人観光客の数は大きく落ち込むこととなりましたが、事態が収束に向かったことにより、2023年には2507万人にまで回復しています。
 
観光地には外国人観光客をターゲットとして、飲食を中心に高額な「インバウンド価格」を提供するお店も見受けられます。そのため、日本人の国内旅行者の出費が増えることもあり、観光地でお金を使うときは、適正な価格を判断して購入することが必要です。
 

今、海外旅行に行くのはお得なのか

国内旅行にかかる費用が増加しているため、海外旅行ではどうなのかと考える人もいるかもしれませんが、現状では、海外旅行も国内旅行と同様に、旅行にかかる費用は増加しています。その理由として挙げられるのは、海外旅行に大きな影響を及ぼす「円安」です。
 
2024年には一時1ドル=160円を超えたこともあり、2011年ごろには1ドル=75円ほどまで円高が進んだことを考えると、外国の通貨に両替して買い物をした場合、大きく損をする状況です。円安の今の状況では、海外旅行をするにしても、行き先をよく検討する必要があるでしょう。
 

旅行先の選定と費用の計算は、これまで以上に慎重に行おう!

新型コロナウイルスの問題が収束に向かったことにより、現在は旅行者数が回復傾向にあります。そのような状況において、旅行の費用は年々増加しています。
 
特に、海外旅行は歴史的ともいえる円安の影響で、旅行にかかる費用が増大しがちです。現状を考えると、国内、海外問わず旅行先の選定と費用の計算は、これまで以上に慎重に行った方がよいでしょう。
 

出典

国土交通省観光庁 旅行・観光消費動向調査 2023年年間値(確報) 日本人国内延べ旅行者数、日本人国内旅行の1人1回当たり旅行支出(旅行単価)(2ページ)
国土交通省観光庁 訪日外国人旅行者数・出国日本人数
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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