更新日: 2024.08.26 その他暮らし
賃金が高くて物価が安い地域はあるの!?コスパが1番よい都道府県はどこ?
また、どちらのランキングにも入る都道府県を調査し、コスパのよい都道府県はどこなのかもあわせて紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
賃金が高い都道府県トップ5
厚生労働省が発表する「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、賃金が最も高い都道府県は「東京都」でした。同調査による都道府県別の賃金トップ5を、以下にまとめました。なお、全国計の平均賃金は31万8300円です。
1位 東京都:36万8500円
2位 神奈川県:35万400円
3位 大阪府:34万円
4位 栃木県:32万3000円
5位 愛知県:32万1800円
全国計の31万8300円を超える都道府県は上記の5つであり、そのなかでもトップは東京都です。次いで神奈川県となりますが、1位と2位には約2万円の差が生じています。なお、最も賃金の低い都道府県は青森県で24万9900円となり、トップの東京都と比較すると約12万円の差があります。
物価の安い都道府県トップ5
総務省が発表する「消費者物価地域差指数」の、「小売物価統計調査(構造編)2023年(令和5年)結果」によると、物価水準が最も低い都道府県は鹿児島県、次いで宮崎県でした。対して、最も高いのは東京都です。
同調査を基に、物価水準が低い都道府県を5県、以下にまとめました。なお、消費者物価地域差指数の全国平均は100です。
・鹿児島県:95.9
・宮崎県:96.1
・群馬県:96.4
・大分県:97.0
・福岡県:97.1
上記5つの都道府県は、全国平均の100を下回っています。物価水準が一番低い鹿児島県は、特に「教養娯楽」の項目において最もマイナスに寄与しています。
一方で、最も高い東京都は104.5、次ぐ神奈川県は103.1という結果です。物価水準が最も高いとされる東京都は、11年連続トップとなっており、特に「住居」が全国平均と比べても高い傾向にあるようです。
賃金が高い都道府県ランキングと、物価の安い都道府県ランキングを上位13位まで紹介
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」、総務省の「消費者物価地域差指数(令和5年)」を基に、上位13位までのランキングを表1にまとめました。
表1
順位 | 賃金が高い都道府県トップ13 | 物価の安い都道府県トップ13 |
---|---|---|
1 | 東京都 | 鹿児島県 |
2 | 神奈川県 | 宮崎県 |
3 | 大阪府 | 群馬県 |
4 | 栃木県 | 大分県 |
5 | 愛知県 | 福岡県 |
6 | 埼玉県 | 奈良県 |
7 | 兵庫県 | 岐阜県 |
8 | 京都府 | 佐賀県 |
9 | 茨城県 | 栃木県 |
10 | 千葉県 | 香川県 |
11 | 静岡県 | 山梨県 |
12 | 三重県 | 長野県 |
13 | 滋賀県 | 茨城県 |
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」、総務省「消費者物価地域差指数(令和5年)」を基に筆者作成
賃金が高い都道府県、物価の安い都道府県、どちらのランキングにも入っている都道府県は茨城県と栃木県です。茨城県や栃木県など、関東の中心部を外したエリアはコスパがよいといえるでしょう。
賃金が高くて物価が安い! コスパがよい都道府県は茨城県と栃木県
賃金が高くて物価が安い都道府県をそれぞれの調査結果から照らし合わせたところ、どちらの上位13位にもランクインしているコスパのよい都道府県は茨城県と栃木県という結果になりました。
とはいえ、賃金の高さや物価の安さだけがすべてではありません。居住地を探す際は、自分に合った環境や住みやすさで選ぶことを優先してください。
出典
厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 (10)都道府県別にみた賃金 第7図 都道府県別賃金(男女計)
総務省 報道資料 消費者物価地域差指数 -小売物価統計調査(構造編)2023年(令和5年)結果- 1.「総合」の物価水準(2ページ)、別表1 10大費目別消費者物価(10~11ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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