更新日: 2024.08.21 その他暮らし

自宅から通える距離に職場があるのに「一人暮らし」を始めるという24歳の息子。男性の一人暮らしは平均いくらかかりますか?

自宅から通える距離に職場があるのに「一人暮らし」を始めるという24歳の息子。男性の一人暮らしは平均いくらかかりますか?
就職後に、実家を出て一人暮らしを始める方は多いのではないでしょうか。しかし、一人暮らしを始めるにあたっては何かと初期費用がかかります。職場が自宅から通える範囲であれば、まずは自宅から通いお金を貯めてから一人暮らしをするのもひとつの選択肢です。
 
今回は、一人暮らしで職場に通う場合どの程度費用がかかるかについて解説します。一人暮らしを始めることでかかる費用について知りたい方は参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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一人暮らしにかかる費用相場

一人暮らしを始めるためには何かと費用がかかります。一人暮らしにかかる、初期費用・家賃・生活費についてそれぞれ紹介していきます。
 

初期費用

一人暮らしを始めるときに必要な初期費用としては、敷金・礼金などの賃貸契約に必要な費用、引っ越し費用や家具・家電の購入費用などがあります。
 
賃貸契約に必要な初期費用は、敷金・礼金・仲介手数料・日割り家賃・前家賃・火災保険料・鍵の交換代などです。目安としては、家賃の5倍程度が相場とされています。家賃が5万円であれば、25万円程度です。
 
引っ越し代は時期・荷物の量・距離などによって左右されますが、単身者向けのパックを利用すれば費用を抑えられるでしょう。
 
そのほか、家具・家電の購入費用も必要です。一人暮らし向けの新生活家電セットなどを選べば費用を抑えられるでしょう。また、ベッドやカーテンなどは実家で使っているものをそのまま使えば費用が節約できます。初期費用を抑えるためには、最初は必要最低限のものをそろえ、必要に応じて追加していくのがおすすめです。
 

家賃

一般的な家賃の目安は、手取り収入の3割程度とされています。手取り収入とは、給与から社会保険料や各種税金などを控除したものです。
 
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、単身勤労者世帯における34歳以下男性の実収入は、月に35万3638円、実収入から税金、社会保険料などを差し引いたいわゆる手取り収入である可処分所得は、月に28万4281円とのことです。家賃は手取り収入の3割ほどがよいとのことなので、平均値で計算すると約8万円~9万円が目安となります。
 
ただし、平均値よりも収入が少ない場合には、上記よりも家賃は抑えたほうがよいでしょう。
 

生活費

同調査のデータによると、単身勤労者世帯における34歳以下男性の1ヶ月あたりの消費支出は平均17万42円とのことです。内訳は表1の通りです。
 
表1

食料 4万3183円
住居 3万5348円
光熱・水道 9139円
家具・家事用品 4917円
被服及び履物 5830円
保健医療 4108円
交通・通信 2万1571円
教養娯楽 2万6785円
その他 1万9156円

出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2023年」を基に筆者作成
 
表1のほかに、税金や社会保険料などの非消費支出が平均5万6145円かかります。消費支出と非消費支出を合計すると、月の平均実支出は22万6188円です。
 
前述した通り実収入は35万3638円ですので、実支出を差し引いて約13万円残ります。ただし収入が平均値よりも低い、支出が表1よりも多いなど、ライフスタイルによって残るお金は変動するでしょう。
 

男性の一人暮らしで1ヶ月にかかる生活費の平均は約17万円

一人暮らしを始めるためには、引っ越しなどの準備費用(引っ越し費用や初期費用など)は約40万円~50万円かかると予想されます。
 
また1ヶ月に必要な生活費は、単身勤労者世帯における34歳以下の男性の場合、平均で約17万円とのことです。実家暮らしの場合、どの程度親にお金を渡すかは相談次第になりますが、一人暮らしをするよりはかかる費用は抑えられる可能性があるでしょう。
 
実家暮らしと比べてかかる費用などをしっかりと考慮したうえで、一人暮らしを始めるかどうか決めることをおすすめします。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査(家計収支編) 単身世帯 詳細結果表 2023年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号2 男女,年齢階級別 単身世帯・勤労者世帯
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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