更新日: 2024.08.22 その他暮らし

誤ってICカードで改札を通ったら「入場券分の金額」が引かれていました。払い戻しできたのでしょうか?

誤ってICカードで改札を通ったら「入場券分の金額」が引かれていました。払い戻しできたのでしょうか?
ICカードで改札を通ってしまうと基本的には駅構内を利用しているとされ、そのまま出場すると入場料が取られてしまいます。しかし誤ってICカードで駅構内に入場してしまった場合、料金を払い戻しできるのか気になる方もいるでしょう。
 
駅構内にはさまざまな施設が入っているケースもあり、利用目的によっては払い戻しを受けられない可能性もあるため注意が必要です。
 
本記事では、駅構内に入場する際にかかる料金やICカードで入場した場合の払い戻しについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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入場券で駅構内に入場するためにかかる料金

JR東日本によると、改札内に入場券を購入して入る場合、入場券発売エリアによってかかる入場券代は表1の通りです。
 
表1

エリア 入場券代
(大人)
入場券代
(子ども)
東京の電車特定区間内 150円 70円
大阪の電車特定区間内 140円 70円
名古屋地区の鉄道駅バリアフリー料金を収受する区間内 160円 80円
上記以外の本州3社内および小倉駅・博多駅 150円 70円
JR四国 190円 90円
JR九州 170円 80円
JR北海道 200円 100円

出典:東日本旅客鉄道株式会社「きっぷあれこれ 入場券」を基に筆者作成
 
エリアによって違いはありますが、子どもで70円~100円、大人で140円~200円の入場券を購入すれば、駅構内に入場できます。
 

ICカードで駅構内に入場するとどうなる?

駅構内に入場するためには、基本的に入場券を購入する必要がありますが、ICカードで駅構内に入場できるサービスもあるようです。
 
JR東日本では、Suicaを使って駅構内に入場できる「タッチでエキナカ」というサービスを提供しています。同サービスでは、見送りのために構内に入場したい人や、飲食店・トイレなど構内の施設を利用したい人が、入場券代をICカードで支払って中に入れるようになっています。
 
ちなみに同じJRでも、ICカードで改札内入場ができないケースもあるため注意してください。例えばJR西日本のICカード「ICOCA」を入場券として利用し、同一駅で入出場することはできません。
 
「タッチでエキナカ」の入場券代は2時間ごとに設定されています。2時間以内に自動改札機から出場する場合は、チャージ残額から料金が自動的に徴収されます。2時間経過した場合は改札窓口から出場する必要があり、このときに2時間ごとにかかる金額を加算して徴収する仕組みです。
 
なお、簡易Suica改札機のみを設置している駅や、JRと他の私鉄・地下鉄などとの乗換駅に設置している乗り換え改札口などはサービス対象外です。
 

誤って入場してしまった場合は、速やかに駅員に相談する

Suicaで改札を通ってしまった場合、そのまま自動改札や改札窓口から出場するだけでは払い戻しされません。入場料金を取られてしまいます。
 
誤って入場してしまった場合は、速やかに駅員に相談しましょう。場合によっては払い戻しを受けられる可能性があります。
 
ただし鉄道会社によって払い戻しを受けられるかどうかの線引きは異なるため、誤って入場しても払い戻しを受けられないケースもある点に注意が必要です。
 

実質無料で入場できる鉄道会社もある

改札内の施設を利用する人が、実質無料で中に入場できるようにしている鉄道会社もあるようです。
 
例えば小田急電鉄では、入場時に入場券を購入する必要がありますが、利用した施設で証明印などをもらうと、改札口で入場券を全額払い戻ししてもらえます。
 

ICカードで誤って入場した場合は、速やかに駅員に申告しよう

誤ってICカードで改札口を通ってしまっても、すぐ駅員に申告すれば、返金処理をしてもらえる可能性があるため、気づいた時点で相談しましょう。
 
しかし鉄道会社ごとで払い戻しの対応基準は異なるため、タイミングや目的によっては応じてもらえないかもしれません。乗車や改札内施設を利用しない場合は、むやみに改札に近づかない方が無難といえます。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社
西日本旅客鉄道株式会社
小田急電鉄株式会社
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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