更新日: 2024.08.23 その他暮らし
フルリモートワークの職場に転職しましたが、給与口座を「ネット銀行にしてほしい」と言われました。注意点はありますか?
そこで今回は、ネット銀行にすることにより享受できるメリットや、一般的な銀行との手数料の比較などを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ネット銀行で口座作成するメリット
ここでは、ネット銀行で口座を作成するメリットを紹介します。
手数料が安い
ネット銀行はATM手数料が安いまたは無料のケースが多い傾向にあります。頻繁にお金を下ろす人は、手数料が無料のネット銀行に切り替えることで節約が可能です。
一般的な銀行で1回あたりの手数料が数百円だとしても、毎月何回もお金をおろしていれば費用が1000円を超えてしまうこともあるでしょう。1回の金額は大きくなくとも、年間を通してみると大きな額になります。
一般的な銀行は、店舗の維持費や人件費が発生するため、振込手数料やATM手数料が高くなりがちです。ネット銀行は実店舗をもたないため、人件費や店舗にかかる費用を削減でき、その分振込手数料やATM手数料を安くできるのです。ネット銀行では手数料が数十円、一定回数無料などのケースが多くあります。
金利が高い
ネット銀行は、一般的な実店舗をもつ銀行と比較すると普通預金・定期預金の金利が高いことも特徴の一つです。手数料と同様に、実店舗をもたないため人件費や店舗にかかる費用を削減でき、その分金利を高く設定できると考えられます。
メガバンクでは年0.0010%ほどの金利ですが、ネット銀行の中には金利が年0.02%というところもあります。全体的にメガバンクよりもネット銀行のほうが金利が高く設定されているため、なるべく金利の高い銀行に預けておきたいと考えている方は、ネット銀行の利用を検討しましょう。
手続きがオンラインで完結する
ネット銀行は実店舗をもっていないケースが多いため、手続きをオンラインで完結できるメリットがあります。一般的な銀行では、口座を開設するためには店舗の窓口で手続きをしなければなりません。
一方、インターネット上での取引をメインにしているネット銀行は、口座開設を始めとした各種手続きをオンラインで行うことができ、自宅にいながら銀行口座を作れます。
ネット銀行で口座開設をする際は、名前や住所、電話番号などの基本情報の入力、本人確認書類の提出などを行わなければなりません。本人確認書類は郵送もしくはパソコンやスマホからのアップロードで提出します。
近年、オンラインで口座開設できる一般的な銀行も増えてきていますが、取引内容によっては窓口での手続きが必要になります。平日は仕事や家事が忙しくなかなか時間を作って銀行に行けないという人も多くいるでしょう。
ネット銀行であれば夜自宅にいる時間を利用して口座開設が可能であるため便利です。また、近くに利用したい銀行がない場合や交通費をかけたくない場合も、ネット銀行が役に立ちます。
ネット証券と連携しやすい
ネット銀行は、同じ系列のネット証券との連携が簡単な点もメリットの一つです。ネット銀行とネット証券を連携させておくと、自動で相互の入出金が操作できるようになります。金利は普通預金のものが優先されるといったお得な部分もあります。
さらに同系列のクレジットカードや電子マネーを連携させると、特典が増えたりグレードアップしたりすることもあるでしょう。ネット証券をもっている人は同じ系列の銀行で口座開設することを検討しましょう。
また、どちらも開設していない場合は、よりお得に利用できる組み合わせのネット銀行とネット証券をチェックし、利用するのがおすすめです。
ネット銀行と一般的な銀行の手数料
ここでは、ネット銀行と一般的な銀行のATM手数料の金額を紹介します。なお、一般的な銀行はコンビニATMでの手数料を表1にまとめました。
表1
ネット銀行A | 無料(2~20回/月)※スマプロランクによって回数が決定 |
ネット銀行B | 3万円以上で無料※3万円未満は165円 |
ネット銀行C | 無料(2~20回/月)※カスタマーステージランクによって回数が決定 |
一般的な銀行D | 110~330円※毎月25日・月末日の8:45~18:00のみ無料 |
一般的な銀行E | 110~220円 |
一般的な銀行F | 220~330円 |
表は公式サイトを基に筆者が作成
コンビニATMを利用する場合、ネット銀行は無料で利用できる可能性が高いでしょう。
ネット銀行はATM手数料が無料のケースが多い
ネット銀行は人件費や店舗にかかる費用が抑えられるため、その分手数料を無料としている会社が多いようです。毎月コンビニATMを利用して何度もお金を下ろすようなら、ネット銀行を開設して手数料無料で利用するのもよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー