更新日: 2024.08.26 その他暮らし
妻が回転ずし店のテイクアウトで大量に「ガリ」を持ち帰ります。マナー違反になる場合もあるのでしょうか?
今回は、回転ずしのテイクアウトで持ち帰り自由のガリなどをどれだけ持ち帰っても問題ないかについて解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
回転ずし店でガリを大量に持ち帰ることはマナー違反?
回転ずしの持ち帰りでガリを大量に持ち帰る行為は、マナー違反と考えられるでしょう。
持ち帰りコーナーに「ご自由にお持ち帰りください」とコメントが添えてあったとしても例外ではありません。「ご自由に」の範囲は厳密には言い切れないものの常識的な範囲内で許容されていると考えるべきです。
また、「お1人さま〇個まで」と記載されている場合であれば、明確なマナー・ルール違反と判断されてしまいます。ガリは、1キログラム当たり1000円~1500円程度で販売されているものもあるため、たくさん食べたい場合はご自身で購入しましょう。
ガリの大量持ち帰りは罪になるのか?
回転ずしで持ち帰りコーナーのガリを大量に持ち帰ると、場合によっては窃盗罪に該当する可能性もあるため注意しましょう。
窃盗とは、他人のものを持ち主の意思に反して盗取することです。回転ずし店の場合、ガリはお店のものになります。お店のものであるガリをお店側の想定以上に持ち帰る行為は、持ち主の意思に反する行為に該当する可能性があります。
注意書きとして、「お1人さま〇個まで」といった記載があるにもかかわらず、大量に持ち帰った場合には、より窃盗罪に該当する可能性が高まるため注意しましょう。万が一、窃盗罪に該当した場合は罰則があるため、不必要なリスクを避けるためにも過度な持ち帰りなどは控えた方が安心かもしれません。
実際過去には、スーパーが無料で提供している氷を持参したポリ袋に14キログラムほど持ち帰ろうとして逮捕された事例もあるようです。
逮捕の理由としては、お店側が「備え付けの袋2つまで」と明示しているにも関わらず、持参したポリ袋に大量に詰め込み持ち帰ろうとしたためと考えられます。このようにお店側の意思に反するかどうかが窃盗罪に該当するか否かの分かれ目になるようです。
窃盗罪に問われた場合の罰則
窃盗罪は、刑法235条に基づき、10年以下の懲役または50万円以下の罰金が処されます。1キログラム当たり1000~1500円程度で購入可能なものを持ち帰ったために10年以下の懲役や50万円以下の罰金を支払うのはリスクが高いです。万が一の場合にも、窃盗罪に該当しないためには、回転ずし店ではガリの持ち帰る量は常識の範囲内におさえておきましょう。
常識の範囲内の目安としては、厳密な定義はありませんが、注文した人数と同じ分を目安にするとよいでしょう。3人分注文したのであれば3個、5人分であれば5個といった形です。
大前提として、お店側が「お1人さま〇個まで」と指定している場合は、お店側の定めた規則を守りましょう。複数人分のガリを持ち帰りたいなどの理由があり、少し多めに持ち帰りたい場合は、お店の方に相談すると不要なトラブルを避けられるため安心です。マナーを守り、お互い気持ちの良い環境を作るよう心がけましょう。
回転ずし店でのガリの大量持ち帰りはマナー違反|窃盗罪に問われるリスクもある
回転ずし店でガリを大量に持ち帰る行為はマナー違反です。また、場合によっては窃盗罪に該当するリスクもあるため、持ち帰る量には注意しましょう。
お店側が持ち帰る量を指定している場合は、お店側の規定に従い、指定がない場合であっても人数分程度持ち帰るなど常識の範囲内で収めるようにしましょう。ガリは、1キログラム当たり1000円~1500円程度で購入可能なものもあります。万が一、窃盗罪に該当した場合のリスクを考え、たくさん食べたい場合などはご自身で購入しましょう。
出典
e-Govポータル法令検索 刑法(明治四十年法律第四十五号) 第二編 罪 第三十六章 窃盗及び強盗の罪 第二百三十五条(窃盗)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー