「レギュラーガソリン車に“ハイオク”を入れるとエンジンによい」と言う夫。その方が長く快適に乗れるのでしょうか?

配信日: 2024.08.29

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「レギュラーガソリン車に“ハイオク”を入れるとエンジンによい」と言う夫。その方が長く快適に乗れるのでしょうか?
ハイオクはレギュラーよりも「エンジンによさそう」というイメージがあるかもしれません。
 
しかし、ハイオクは1リットルあたりの価格が高く、経済産業省資源エネルギー庁の調査(2024年8月5日時点)によれば、レギュラーが全国平均175円に対し、ハイオクは185円です。そのため、ハイオクを入れるならば意義をしっかり確認したいという方もいるでしょう。
 
本記事では、レギュラーガソリン車にハイオクを入れた場合の効果について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「レギュラー」と「ハイオク」の違い

ガソリンには「ハイオク」と「レギュラー」の2種類があります。この2つの違いは、ガソリンの燃えにくさを表すオクタン価の高さです。国によって基準は異なりますが、日本ではオクタン価96のものがハイオク、オクタン価86以上がレギュラーと分けられています。
 
オクタン価が高いと、ガソリンエンジン内で音や振動が発生するノッキング減少を防げるため、快適な走行ができます。
 
そのため、レギュラーガソリンではなく、ハイオクを入れた方がよいのではないかと考える方もいるでしょう。入れた場合の影響についても、次項で解説します。
 

レギュラーガソリン車にハイオクを入れた場合の影響

企業の売り出し方により、ハイオクを入れると環境の負担を減らしたり、走る際のパワーが上がったりするイメージを持つ方もいるかもしれません。実際のところ、レギュラーガソリン車にハイオクを入れても性能は変わりません。
 
レギュラーガソリン車は、レギュラーガソリンを入れたときに最高のパフォーマンスができるよう設計されています。ハイオクを入れること自体に問題はなく、走行にも影響はありませんが、入れるメリットは少ないといえます。
 
なかには、ハイオクに入っている添加剤の影響でエンジン内部がきれいになる、燃費が向上するといった報告もあるようです。しかし、もともとのハイオクとレギュラーの価格差も考慮すると、レギュラーガソリンを入れ続けても十分効果が発揮できるでしょう。
 
一方で、ハイオク車にレギュラーガソリンを入れてしまうと、ノッキング現象の発生のおそれやパワーの低下につながります。逆のパターンには十分注意が必要です。
 

エンジンを長持ちさせるためのポイント

車の買い換えや修理は高額になることも多いため、現在持っている車に長く乗りたいと考える方も多いでしょう。エンジンを長持ちさせるために気をつけたいポイントは以下の通りです。

・オイル交換を定期的に行う

エンジンオイルを交換することで部品同士の摩擦を減らし、劣化が予防できる
 

・タイミングベルトを交換する

エンジンの呼気・燃焼・排気のタイミングを正しく作動させるため
 

・バッテリーを交換する

車の電気系統を正常に保てる
 

・エンジンに負担をかけないよう、急ブレーキや急発進を避ける

エンジンのみならず各パーツの劣化につながり、車の寿命を縮めてしまうおそれがあるため

白い煙が出たり、異常な音がしたりした場合には点検を待たずに、すぐに専門業者へ連絡しましょう。適切なタイミングで交換や点検を行えば、エンジンを長持ちさせることができます。車をお持ちの方は、現在の状態について確認し、必要時はメンテナンスを行いましょう。
 

レギュラーガソリン車にハイオクを入れても性能や耐久性は変わらない可能性が高い

ハイオクをレギュラーガソリン車に入れても問題はありませんが、燃費がよくなったりエンジンが長持ちしたりするというような効果はあまり期待できないようです。レギュラーガソリン車にハイオクを入れても問題ないとされていますが、レギュラーで十分に性能が発揮できます。
 
車関連の不要な出費を防ぐためには普段の動作確認や定期的なメンテナンスをしっかり行い、エンジンを長持ちさせることが大切です。異常な音や動きがないか、お持ちの車を確かめましょう。
 
もし緊急性が高い事象の場合には、すぐに専門業者へ連絡することも大切です。安全に、かつ節約しながらカーライフを楽しみましょう。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査 調査の結果 1.給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)<調査結果>結果詳細版(xls形式)調査日8月5日
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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