更新日: 2024.08.30 その他暮らし
街中で「アルファード」に乗っている若い夫婦をよく見かけます。「600万円」はするはずなので、なぜ買えるのか不思議です。みんなそんなに高収入なのでしょうか…?
そのため、若い人が乗っているのを見かけると、「どうしてこんなに高価な車を購入できるのだろう?」と疑問を抱くこともあるかもしれません。
本記事では、高収入ではない世帯がどのようにアルファードを所有しているのかについて解説します。
執筆者:山田麻耶(やまだ まや)
FP2級
アルファードの相場と人気の理由
アルファードは高級ミニバンとして人気が高く、その価格はグレードによって異なります。新車の価格は最も安いグレードで税込540万円、最も高いグレードで税込872万円です。
アルファードはその価格帯と高級感のあるデザインから憧れを持つ人も多く、人気の車種です。またゆったりと広い室内や乗り心地の良さが特徴で、特にファミリー層に支持されています。子連れのドライブやアウトドアの際に快適に過ごせるようにアルファードを選ぶ人もいることでしょう。
アルファードは高級車としての地位が確立されており、ブランド力が高い傾向にあります。中古車市場でも高値で取引されることが多いため、長期的に見ても価値が落ちにくいといえます。
アルファードを購入した際の月々の返済額
次の条件でアルファードを購入するとして、月々の返済額を試算します。
・グレード:Z(ガソリン車 2WD)
・価格:540万円
・支払い回数:60回(5年ローン)
・金利:3%
・頭金、ボーナス払い:なし
この場合、月々の返済額は約9万7000円になります。
世帯収入にもよりますが、月10万円近く車に支払うとなると、大きな負担になることが予想されます。だからこそ、一般的に収入が低いとされる若い世代の人がアルファードに乗っていると、「そんなに収入が多いの?」と疑問を抱くのでしょう。
アルファードを手に入れるための購入方法
高価なアルファードを手に入れる方法として、長期ローンやカーリース、残価設定クレジット(残クレ)などがあります。これらの方法を利用することで、毎月の支払いを抑えつつ、無理なくアルファードに乗ることができる可能性があります。
長期ローン
月々の支払いを抑え無理なく支払っていけるように、ローン期間を長く設定する方法です。例えば5年ローンを10年ローンにした場合、月々の返済額は約5万2000円になります。
長くローンを組むことで、支出を抑えられます。ただしローン期間が長くなるほど、総支払額も増加する点に注意しなければなりません。
カーリース
カーリースは車両の所有権をリース会社に残したまま、月々のリース料を支払うことで車に乗り続ける方法です。月々の支払額はリース期間や契約内容によって大きく異なります。あるリース会社の契約では、リース期間3年で月々約7万6000円の支払いになります。
月々の支払額には多くの場合、車両本体の費用に加え、自動車税、自動車損害賠償責任保険(自賠責)、車検費用なども含まれています。毎月の支払額を安定させたい人などにお勧めです。ただし中途解約した場合、解約金が必要になるといったデメリットもあります。
残クレ
残クレとは「残価設定ローン」と呼ばれるもので、車両の下取り価格(残存価格)を差し引いた分の金額を返済するシステムです。期間3年の残クレで契約した場合、月々の支払額は約7万4000円になります。
契約終了時は車を返却するか、残額を一括で支払って車を手に入れるかを選べます。定期的に新しい車を楽しみたい人に向いているといえます。ただし、傷や汚れがあると追加費用を請求される可能性があるため注意しましょう。
アルファードに乗りたいなら無理のない支払いで
アルファードのような高級車は一見すると手が届かないように思えるかもしれませんが、さまざまな支払い方法を利用することで、無理なく乗ることができるでしょう。
ただ、月々の支払額が抑えられたとしても、総支払額が多くなったり解約金が発生したりする可能性もあります。デメリットもしっかりと把握したうえで、自分の生活スタイルや経済状況に合った選択をすることが重要です。
出典
トヨタ自動車株式会社 アルファード グレード一覧
トヨタ自動車株式会社 月々のお支払いが軽くなる残価設定型プラン
執筆者:山田麻耶
FP2級