更新日: 2024.09.05 その他暮らし

妻がダイハツの「タント」を買い物用にほしいと言っています。貯金が少ないので高い新車などは買えませんが、中古の軽なら「50万円」あれば買えるでしょうか?

妻がダイハツの「タント」を買い物用にほしいと言っています。貯金が少ないので高い新車などは買えませんが、中古の軽なら「50万円」あれば買えるでしょうか?
新車よりも安く車を購入するなら「中古車」が狙い目ですが、最近は必ずしも新車より安いとは限りません。
 
近年は自動車部品や原材料などの高騰があり、中古車といえどもひと昔前の普通車並みの価格になることもあるようです。50万円程度の予算で中古の軽自動車を購入することは可能なのでしょうか?
 
本記事では2つの企業が集めたデータから、中古車の購入にかかる費用の相場と、ダイハツ「タント」を50万円以内で購入できるかを解説します。あわせて安い中古車を購入する際のポイント・注意点も紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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中古車の購入価格は年々上昇している

株式会社リクルート「中古車購入実態調査2023」によれば、中古車の平均購入単価は172万1000円です。前年より15万5000円増加しており、平均的な購入費用は2017年の120万9000円から一貫して右肩上がりになっています。
 
年齢別の購入金額はどの年代も150万円を超えており、中古車を購入するなら150万円~170万円程度の費用が必要になる可能性が高いです。
 
一方、株式会社ホンダアクセスが公表している「中古車の購入に関する調査 2023」によれば、最終的に中古車を購入した価格は図表1のとおりです。
 
図表1

図表1

株式会社ホンダアクセス 中古車購入実態調査2023を基に筆者作成
 
購入前に希望していた価格「135万7000円」に対し、実際に購入した平均価格は「145万2000円」と、現実の購入額は希望より高くなっています。購入者の比率は「100万円~150万円」「150万円~200万円未満」が多く、こちらもリクルートの調査結果と同じ価格帯がボリュームゾーンという結果になりました。
 
ただし、実際の中古車の価格は車種や走行距離などによって異なります。インターネット上の中古車販売サイトやオークションサイトで検索ができるので、気になる人は見積もり依頼を出して具体的な金額を把握しましょう。
 

ダイハツ「タント」は50万円あれば購入できる?

前述の株式会社ホンダアクセスのデータによれば、50万円未満の中古車の比率は「13.5%」でした。100万円~150万円未満の「22.7%」と比較すると比率は低いものの、探せば十分に見つかる範囲といえそうです。
 
筆者が2024年8月30日時点で某中古車販売店で車両本体価格が50万円以下のダイハツ「タント」を探してみたところ、約1万14000台のうち、約3400台が該当する結果になりました。
 
車両ごとに「なぜ50万円以下で購入できるか」は異なりますが、支払総額が安いタントには以下のような特徴が読み取れました。
 

・走行距離数が多い(5万~9万kmなど)
・年式が古い(2010年~2012式など)
・スライドドアが手動である

 
上記の複数の条件を満たすことで価格が安く抑えられていることが読み取れます。
 

中古車を購入する場合の注意ポイント

中古車を購入する場合、「どこで購入するか」を決めることが大切です。
 
株式会社ホンダアクセスの「中古車の購入に関する調査2023」によれば、中古車の購入場所として「中古車販売店(ディーラー系除く)」が53.2%ともっとも多く、「ディーラー系中古車販売店」(23.6%)、「ディーラー」(12.2%)と続きます。
 
ディーラー系の中古車販売店やディーラーでは、特定のメーカーの中古車しか販売されていません。さまざまなメーカーの中古車を同時に比較検討したいなら、ディーラー系ではない中古車販売店がおすすめです。
 
また、中古車の「価格」も、慎重に比較検討する必要があります。中古車を購入するときは、可能な限り安いほうが良いという人が多いでしょうが、中古車の価格があまりに安すぎる場合は慎重に「安さの理由」を確認することをおすすめします。
 
例えば、車両代金が10万円以下など極端に安い場合、修理歴が残っているかもしれません。一度修理した車はダメージを負った状態であり、見た目がきれいでも何らかの衝撃が加わると大きく破損して修理費が高額になったり廃車になったりする可能性があります。
 
また、短期間でかなりの走行距離になっていて、車の劣化が進んでいるかもしれません。
 

まとめ

中古車の購入費用は年々高くなっており、データを見ると100万円~150万円くらいの費用が必要になります。50万円以下の中古車を選ぶこともできますが、「修理歴がある」「短期間で走行距離が長くなっている」など、何らかの車体の劣化が生じているケースもあります。
 
安い車が欲しいと思うのは誰しも同じでしょうが、安全に走行するためにも、なぜ安いのか理由をはっきり確認したうえで購入を検討しましょう。
 

出典

株式会社リクルート 中古車購入実態調査2023
株式会社ホンダアクセス 中古車の購入に関する調査 2023
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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