更新日: 2024.09.05 その他暮らし
「すじこ」と「いくら」の違いは「ほぐれ具合」だけと聞いたのですが、本当ですか? 「栄養価」などに差はないのでしょうか…?
この記事では、それぞれの特徴や違い、栄養価、値段の差について解説します。ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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すじこといくらの違いは?
すじこといくらは、どちらもサケやマスの魚卵のことを指すようです。すじこといくらの違いを表1にまとめました。
表1
すじこ | いくら | |
---|---|---|
加工方法 | 卵巣膜に覆われたまま加工 | 卵巣膜から卵の粒をほぐして加工 |
卵の成熟度合い | 卵が成熟しておらず粒が小ぶり | 卵が成熟しており粒が大きい |
※筆者作成
すじこといくらの違いは、加工方法と卵の成熟度合いです。そのため、粒の大きさや食感も異なるといわれています。
すじこは、卵巣膜に覆われたままのサケやマスの卵のことをいい、卵が筋のように繋がっていることから「すじこ」と呼ばれています。いくらに比べるとまだ卵が成熟しておらず、サイズが小さく潰れやすい傾向があるので、やわらかい食感が特徴のようです。
いくらは、サケやマスの卵巣の中から卵の粒を取り出してバラバラにほぐし、加工したものです。成熟した卵巣から作られるため、粒が大きく皮に弾力があり、プチっとした食感を楽しめるでしょう。
また、すじこといくら本来の味は、同じ食材であるためそれほど違いがありません。ただし、塩漬けや醤油漬け、味噌漬けなど、加工される際の調味料によって変わります。
すじこといくらの価格を比較
マスのいくらとすじこの醤油漬け500グラムの価格を比較します。価格の比較は表2の通りです。
表2
種類 | 価格 |
---|---|
いくら醤油漬け(500グラム) | 4000円〜6000円程度 |
すじこ醤油漬け(500グラム) | 3000円〜4000円程度 |
※筆者作成
今回の比較では、いくらの方が高い価格で販売されていることが分かりました。いくらを作る際には、卵巣の中から卵を取り出してバラバラにほぐす必要があります。加工に手間がかかるため、いくらの方が価格が高くなりやすいようです。
ただし、サケかマスかなど、種類によっても価格が異なります。また、加工方法やメーカーによっても価格は変わるため、あくまで参考程度にしておくとよいでしょう。
すじこといくらに含まれる栄養成分
すじこやいくらには、以下のような栄養成分が含まれているようです。
●脂質
●タンパク質
●ビタミン
●アスタキサンチン
ビタミンの吸収を助ける「脂質」、筋肉や臓器を作る「タンパク質」、体の酸化を防ぎ、骨を健康に保つ「ビタミン」、高い抗酸化作用を持つ「アスタキサンチン」など豊富な栄養素が含まれています。
塩分量やコレステロールに気をつけながら適量を食べるのであれば、健康にもよい食材と考えられます。
すじこといくらの違いは加工方法と卵の成熟度合い! いくらの方が価格は高い傾向にある
すじこといくらは共にサケやマスの卵ですが、加工方法と成熟度合いの違いがあります。
すじこは卵巣膜に覆われたまま加工したもので、未成熟のうちに加工されるため粒が小さい傾向があります。いくらは卵巣の中の卵を取り出してバラバラにほぐしたもので、成熟してからほぐして加工されます。すじこは未成熟のため潰れやすくてやわらかく、いくらは卵が成熟しているため弾力がありプチっとした食感が楽しめるようです。
また、すじこといくらには栄養価の高い成分が豊富に含まれています。ただし食べ過ぎは健康へのデメリットもあるため、塩分やカロリー、コレステロールなどに気をつけながら、適度な量を食べるようにしましょう。
一般的に、いくらの方が加工に手間がかかるため高価とされているようですが、加工方法やメーカーによっても価格は異なるので一概にはいえません。ご自身で購入する際に比較してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー