更新日: 2024.09.08 その他暮らし
最近スーパーへ行くと「てまえどり」のポップをよく見ます。いつも後ろから取っていますが、これは問題になるのでしょうか?
しかし、新鮮な商品を求めて、後ろから取ることが習慣になっている人も少なくないでしょう。
この記事では「てまえどり」の意味や、推奨する理由について述べています。また昨今、問題になっている「食品ロス」で無駄になる金額について解説するとともに、「てまえどり」を実践するときの注意点や、やり方をご紹介します。
「てまえどりをしないと問題があるのだろうか」と疑問に思っている方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
「てまえどり」とは
環境省によると、「てまえどり」とは、「購入してすぐに食べる場合に、商品棚の手前にある商品等、販売期限の迫った商品を積極的に選ぶ購買行動」のことです。
昨今、日本では、まだ食べられる食品が廃棄される「食品ロス」が問題となっています。令和4年度だけでも、約472万トンの「食品ロス」が発生しました。「食品ロス」が発生することで、ゴミが増えたり、資源が無駄になったりする可能性があります。
この「食品ロス」を減らす取り組みの一環として、「てまえどり」が近年広がり始めました。なお、「てまえどり」は強制ではなく、あくまでも推奨されている行動です。「てまえどり」をしないことで、何らかの問題が発生するわけではありません。
「食品ロス」によって発生する金額
実際に「食品ロス」によって、無駄になってしまう金額はいくらなのでしょうか。
京都市によると、4人家族で発生する「食品ロス」は、年間で約79キログラムになるといわれています。これを金額に換算すると、年間で約6万円です。ゴミの処理にも、約4000円かかるため、合計で約6万4000円のお金を無駄にしていることになります。
「てまえどり」を実践するときのポイント
「食品ロス」によって、年間約6万円のお金を無駄にしている可能性があることが分かりました。
「食品ロス」を防ぐために「てまえどり」をするときは、注意すべきポイントがあります。前提条件として、「すぐに食べるとき」にのみ「てまえどり」をしましょう。
買い物をするときに、一定期間分の食品をまとめて購入する場合に「てまえどり」をすると、食べたいときに賞味期限や消費期限が過ぎていて逆に「食品ロス」につながる可能性があります。
また、消費期限が近い商品を購入し、傷んだものを摂取すると、健康に影響があるかもしれません。「食品ロス」を減らすには、食べる時期を意識して購入することが大切です。
「てまえどり」以外で「食品ロス」を減らす方法
「てまえどり」以外にも、「食品ロス」を減らす方法があります。「てまえどり」以外の、「食品ロス」を減らす方法をまとめました。
・「食品ロス」削減に取り組む店で外食する
・買い物前に食材をチェックする
・食品を適切に保存する
・料理は食べきれる量を作る
ご自身の状況に合わせて「てまえどり」以外の対策も実践し、「食品ロス」を減らしましょう。
「てまえどり」は推奨行動であるため、後ろから取っても問題はない
環境省によると「てまえどり」とは、購入してすぐに食べるときに、棚の手前にある商品や、販売期限の迫った商品を積極的に選ぶ購買行動のことです。あくまでも、推奨されている行動であるため、後ろから取っても問題はありません。
とはいえ「てまえどり」は、昨今問題となっている「食品ロス」を減らすのに効果的な行動だといわれています。「食品ロス」を減らすことで、年間で約6万円の無駄がなくなるかもしれません。
自身の状況にもよりますが、店内でポップを見かけたら「てまえどり」に協力してみましょう。
出典
環境省 環境再生・資源循環
消費者庁 食品ロスについて知る・学ぶ
京都市 もったいない!「食品ロス」を減らそう
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー