更新日: 2024.09.10 その他暮らし
夫が「損になるから」という理由で、13年乗った「ヴォクシー」を買い替えようとしています。不便もないし、乗り続けるほうが“節約”になると思うのですが、13年で乗りかえるべきでしょうか…?
「13年が過ぎる前に乗り換える」と言われるのが一般的ですが、買い替えないで長く乗り続けたほうが節約できてお得に感じる人もいるでしょう。なぜ13年が節目といわれるのでしょうか。
本記事では車両登録から13年経過した車を乗り換えないことのメリットや、金銭的なデメリットなどを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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車の状態が良ければ13年経過後も乗り続けるほうが良いが……
車を買い替えるというのは、簡単ではありません。新車はもちろん、中古車でも車種によっては数百万円単位の支出が必要になり、諸費用やローンの利息も発生します。
一方、車に長く乗り続けることは、新車の購入費用や諸費用などの支払いがない分、はるかに経済的です。特に車が故障していないなら、新車登録から13年が経過した車でもそのまま乗り続けるほうが良いでしょう。
ただし、車を買い替えなかったことによる費用差が、これから紹介する2つの理由で縮まってしまう可能性もあります。
車両登録から13年を経過すると自動車税・自動車重量税が高くなる
車両登録から13年が経過すると、「自動車税」「自動車重量税」が高額になります。ここでは2つの税が登録から13年を経過するとどのように変化するかを比較してみました。
自動車税の金額変化は図表1、自動車重量税は図表2の通りです。
※2019年9月30日以前に初回新規登録した車と仮定して計算。自動車重量税はエコカー以外の自動車を所有しているケースを想定。
図表1
東京都主税局「自動車税種別割」をもとに筆者作成
図表2
国土交通省「2023年5月1日からの自動車重量税の税額表」をもとに筆者作成
普通車の場合、自動車税は約15%の値上がりになります。自動車重量税は新車登録から13年経過してから約40%が増税され、18年目以降はさらに約10%の増税です。
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経年劣化が進むと故障しやすくなる点に注意
年式が古い車の場合、新車と比較してトラブルが増加する傾向にあります。部品の消耗や劣化が進むことで整備や交換が必要になりやすく、費用がかさみがちです。
新車に買い替えなければ購入費用はかからないものの、故障や劣化した部品の多さによっては、新車よりも高額な費用をかけてメンテナンスしないと車検に通らない可能性もあります。
まとめ
新車には車両本体価格だけでなく諸費用や利息の支払いが発生するため、車両登録から13年経過しても同じ車に乗り続けたほうがお金を節約できます。
ただ、13年を経過すると自動車税や自動車重量税が大きく値上がりするほか、経年劣化が進んで修理の回数が増えたり、1回の修理で多額の費用がかかったりする可能性があります。また、車両登録から年数が経過するほど買取査定額は安くなる傾向にあります。
登録から13年を超えそうなときは、買い替えるか今の車に乗り続けるか、担当ディーラーにも相談したうえで総合的なコストを比較して検討すると良いでしょう。
※ 2024/9/10 記事を一部、修正いたしました。
出典
東京都主税局 自動車税種別割
国土交通省 令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート) その5
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー