更新日: 2024.09.13 子育て
姉が「うちの娘、5校は受験する予定」と言っていましたが、そんなに多く受験すると「仮押さえの入学金」がかなりの額になりそうですね…
今回は、大学および短期大学受験において、5校受験した場合の費用と合格後の入学金について紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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5校受験した場合の総額
複数の大学を受験する場合、多くの人が私立大学を選ぶことになります。私立大学の受験料は、平均で1校あたり約3万5000円です。ただし、医学系や歯科系の学部を受験する場合は、1校あたり約4~6万円と、通常よりも高額になることがあります。
私立大学を5校受験する場合、受験料の合計は約17万5000円です。医学系や歯科系の学部を5校受験する場合は、合計で約20万円~30万円が必要になります。
これに加えて、受験にかかる交通費や宿泊費などの費用も考慮する必要があるため、計画的に準備することが重要です。遠方で受験する場合には宿泊費が大幅に増加する可能性があるため、受験スケジュールを早めに確認し、費用を予測しておきましょう。
5校すべてに入学金を支払う場合の総額
受験した大学に合格した場合、入学に向けて入学金を支払う必要があります。最終的には1校にしか進学しないため、実際に支払う入学金は1校分となることが多いでしょう。
ただし、進学先の選択が遅れる場合は、複数の大学に仮押さえとして一時的に入学金を支払わなくてはならないケースもあります。極端な場合、5校すべてに入学金を支払うことになるかもしれません。ここでは、その場合の総額について考えていきます。
私立大学の入学金
私立大学の1校当たりの入学金の平均額と、5校すべてに入学金を支払う場合の総額は表1の通りです。
表1
学部 | 入学金 | 5校すべてに 入学金を支払う場合 |
---|---|---|
文系 | 22万3867円 | 111万9335円 |
理系 | 23万4756円 | 117万3780円 |
医学系・歯科系 | 107万7425円 | 538万7125円 |
その他 | 25万1164円 | 125万5820円 |
全平均 | 24万806円 | 120万4030円 |
出典:文部科学省「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果」より筆者作成
私立短期大学の入学金
私立短期大学の1校あたりの入学金の平均額と、5校全てに入学金を支払う場合の総額は表2の通りです。
表2
入学金 | 5校すべてに 入学金を支払う場合 |
|
---|---|---|
全平均 | 23万7122円 | 118万5610円 |
出典:文部科学省「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果」より筆者作成
トータル
【5校受験する場合の受験料の総額】
約17万5000円(医学系・歯科系:20~30万円)
【5校すべてに入学金を支払った場合の総額】
文系:約111万9335円
理系:約117万3780円
医学系・歯科系:約538万7125円
短期大学:約118万5610円
その他:約125万5820円
【トータル】
文系:約129万4335円
理系:約134万8780円
医学系・歯科系:約558万7125円~568万7125円
短期大学:約136万610円
その他:143万820円
受験料と入学金の合計を考慮すると、かなりの費用がかかることがわかります。例えば、文系の学部を5校受験してすべてに入学金を支払った場合、約130万円の費用がかかります。
一方で、医学系や歯科系の学部は、この金額が500万円を超えることが多いです。進学先を早めに決定することで余分な入学金の支払いを避け、費用を抑えることができるのではないでしょうか。
事前にどれだけかかるか予測して備えておこう
複数の私立大学を受験する場合、受験料だけでなく、交通費や宿泊費も含めた総額がかなり高額になることが予想されます。また、万が一、複数校に入学金を支払うことになった場合、さらに費用がかさむでしょう。最終的な進学先を早めに決めることで、無駄な費用を抑えられるため、事前に進学先をしっかり検討し、計画的に準備を進めることが重要です。
出典
長生村 受験料
文部科学省 令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー