いつも車の「エアコン」がなかなか効きません。すぐに涼しくなる方法を教えてください。
配信日: 2024.09.21
そこで本記事では、車のエアコンの効きが悪いと感じる方に向けて、車のエアコンが効かない原因や対策をご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
エアコンから冷たい風が出ない原因と修理方法
カーエアコンから冷たい風が出ない原因は、以下の通りです。
●エアコンフィルターの詰まり
●エアコンガスの不足
●エアコンガス漏れ
●エアコン配管内部の汚れ
●その他、エアコン内部の部品故障
これらの原因と修理方法を詳しく見ていきましょう。
エアコンフィルターの詰まり
エアコンフィルターはエアコンの内部に設置されており、ホコリや排出ガス、ゴミ、花粉などを除去する役割を持っています。
このフィルターにホコリやゴミが詰まると、空気の流れが妨げられ、カーエアコンの送風量が減少します。その結果、エアコンの風が弱くなり、冷却効果が十分に得られにくくなります。
車のエアコンが効きにくいと感じた場合、最初にエアコンフィルターの状態をチェックすることをおすすめします。エアコンフィルターの交換目安は、1年に1回か走行距離が1~2万キロメートルといわれています。
フィルターの交換は、ガソリンスタンドなどで依頼すると工賃が含まれるため、高くなりますが、自分でフィルター交換すればフィルター代のみに抑えられます。フィルターは、一般的に1000~4000円程度(車種などによって異なる)で購入可能です。
エアコンガスの不足
エアコンガスは冷たい風を出すために不可欠で、不足するとエアコンの性能が低下してしまいます。通常、エアコンガスは自然に減ることはありません。しかし、長期間使用していると車の振動などの影響で少しずつ減少することがあります。ガスの補充は、工賃を含めておおよそ1万円前後です。
エアコンガス漏れ
エアコンガスは、システムの故障によって漏れることもあります。このような場合、ガスを補充しても一時的に冷たい風が出るかもしれませんが、根本的な解決にはガス漏れの修理が必要です。
簡単な漏れの修理と予防対策であれば、費用は2~3万円程度です。しかし、漏れている箇所によっては、修理費用が10万円程度になることもあります。
エアコン配管内部の汚れ
エアコンガスの配管は非常に長く、配管の途中には、液状になったエアコンガスを噴霧するための部品が設置されています。ガス配管内にはゴミや水分を取り除く部品もありますが、噴射口が非常に小さいため、ガスの通り道が詰まる可能性があるのです。
エアコンガスが詰まると、ガスが循環せず、冷風が出なくなります。このような場合、修理費用は数万円程度になるでしょう。
その他エアコン内部の部品故障
エアコンフィルターの詰まりやガス不足、ガス漏れが原因でない場合は、エアコンを作動させるコンプレッサーや電磁クラッチ、空気を冷却するエバポレーターなどエアコン内部の部品が故障している可能性があります。
こうした場合の修理費用は、数万円以上かかることが多く、高額になることが予想されます。
車内温度を最も早く下げる方法
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)では、車内温度を早く下げる方法を検証しました。以下の方法で、効果を比較しています。
●ドア開閉
●冷却スプレー
●エアコン 外気導入
●エアコン 内気循環
●エアコン+走行
結果は、図表1の通りでした。
図表1
ドア開閉 | 47.5度 |
冷却スプレー | 3分後に50.1度 |
エアコン 外気導入 | 10分後に29.5度 |
エアコン 内気循環 | 10分後に27.5度 |
エアコン+走行 | 5分後に28.0度 |
出典:一般社団法人日本自動車連盟(JAF)「夏の駐車時、車内温度を最も早く下げる方法は?(JAFユーザーテスト)」より筆者作成
車内温度を最も速く下げる方法は「エアコン+走行」です。具体的には、窓を全開にして走行しながらエアコンを外気導入モードに設定し、2分後に窓を閉めて内気循環モードに切り替えることで、効率的に車内温度を下げることができます。
短時間で温度を大幅に下げられるため、燃料消費や排ガスの抑制にもつながり、環境にも優れた方法です。
カーエアコンの効きをよくするための対策
カーエアコンの効きを向上させるための方法として、特に直射日光が当たる屋外に駐車している場合、車内温度が上昇し冷えるまでに時間がかかることがあります。
夏場は、車のボディカバーやサンシェードを使用して日差しを遮ることで、車内の温度上昇を防ぐよう心掛けましょう。
窓を全開にして走行しながらエアコンを外気導入モードに設定すると効率よく涼しくなる
車のエアコンが効かない原因はさまざまです。窓を全開にして走行しながらエアコンを外気導入モードに設定すると効率よく涼しくなります。
ただしエアコンの不調により涼しくならない場合もあるため、まずはエアコンフィルターの状態を確認しましょう。それでも改善されない場合は、専門の業者に相談することをおすすめします。
出典
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)夏の駐車時、 車内温度を最も早く下げる方法は?(JAFユーザーテスト)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー