肉も魚も野菜も「冷凍食品」に頼っています…。もっと栄養不足を心配すべきでしょうか?
配信日: 2024.09.27
しかし、冷凍食品と聞くと栄養素や風味が気になる方もいるでしょう。今回は、冷凍食品のコストパフォーマンスや栄養、味、そして冷凍食品を扱うときの注意点などについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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冷凍食品はコスパがよい?
冷凍食品の金額は、会社や商品によって異なります。さらに、同じ料理でも冷凍か冷凍ではないかで費用が変わるケースもあるため、少しでも食費を安くおさえたい方はチェックしておきましょう。
例えば、コンビニチェーンのA社では冷凍の焼きギョーザが5個入りで税込み167円なのに対し、冷凍ではない焼きギョーザは6個入りで税込み297円です。1個あたりの金額に換算すると、冷凍焼きギョーザは33.4円、冷凍ではない焼きギョーザは49.5円になります。1個あたり16.1円の差です。
つまり、A社のケースでは通常のお惣菜よりも冷凍食品を購入したほうがコストパフォーマンスはよいといえるでしょう。
冷凍食品の栄養や味は?
なるべく栄養素を壊さずに食べるための手段としても冷凍食品は優秀です。文部科学省の「食品成分データベース」によると、にんじんに含まれるたんぱく質は、ゆでた生のにんじんとゆでた冷凍のにんじんともに0.7グラムと差がありません。
また、脂質は冷凍にんじんのほうが0.1グラム多く、炭水化物は生のにんじんが1.5グラム多い結果です。ベータカロテンは冷凍にんじんのほうが多く含まれています。
また、ほうれん草で比べてみると、ゆでた生のほうれん草はたんぱく質が2.6グラムに対し、ゆでた冷凍ほうれん草の場合は3.7グラムでした。ベータカロテンの量も冷凍ほうれん草のほうが多くなっています。
このことから、野菜を冷凍しても栄養素が大きく落ちることはなく、栄養素によってはむしろ多いことが分かりました。ただし、冷凍食品でも生の食品でも、同じ食品ばかり食べていれば栄養は偏ります。バランスよく食べることが大切です。
さらに、一般社団法人日本冷凍食品協会によると、冷凍食品は急速に食材や料理を冷凍させることで、食品組織の損傷を極力防いでいます。そのため、旬の食材のおいしさをそのまま保てるとのことです。
以上のことから、栄養素の量や味を理由に冷凍食品を避ける必要はないと考えられます。
冷凍食品を使用するときの注意点
冷凍食品は、調理方法によっては解凍が必要になるため、使いたいときにすぐ使えないデメリットも存在します。解凍して使う際は、調理の数時間前から解凍を開始しておきましょう。また、揚げ物をするときに霜や氷が付着していると、激しい油はねの原因にもなり得ます。
さらに、一般社団法人日本冷凍食品協会によれば、冷凍食品を一度解凍したあとに再び凍結すると、食品の品質に悪影響を与える場合があるとのことです。
なるべく溶けないようにするためには、スーパーマーケットでの買い物は会計の直前に冷凍食品をカゴに入れたり、冷凍食品を購入するお店は家から近いところにしたりといった対策をしましょう。
冷凍食品は保存方法や調理法に注意が必要
冷凍食品はコストパフォーマンスに優れている商品もあり、少しでも費用をおさえつつ食品をストックしておきたい方に向いています。
また、食品の種類によって異なる可能性はありますが、冷凍しても栄養素の含有量は大きく変わらないようです。また、急速冷凍により、味も保たれているとのことです。
しかし、冷凍食品は完全に解凍してからでないと調理できない食品もあります。そのため、状況によっては料理が完成するまでに生の食品を使用したときよりも長い時間が必要です。
さらに、一度解凍されたものを再凍結してしまうと、食品自体に霜や氷が付着する場合もあります。おいしく食べるためにも、冷凍食品を購入してからはなるべく早く家に帰り、溶けないように注意しましょう。
出典
文部科学省 食品成分データベース 食品詳細 野菜類/(にんじん類)/にんじん/根/皮なし/ゆで
文部科学省 食品成分データベース 食品詳細 野菜類/(にんじん類)/にんじん/根/冷凍/ゆで
文部科学省 食品成分データベース 食品詳細 野菜類/ほうれんそう/葉/通年平均/ゆで
文部科学省 食品成分データベース 食品詳細 野菜類/ほうれんそう/葉/冷凍/ゆで
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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