更新日: 2024.09.28 その他暮らし
来週、東京から「山梨」にぶどう狩りに行きます。友人家族が車を出してくれるのですが、お礼は“現金”でも大丈夫ですか? ガソリン代の見当がつかないのですが、「5000円」くらいで足りるでしょうか?
そういったとき、交通費の負担はどうすればいいのか、お礼はどのようにすべきかなど疑問を持つ人がいるかもしれません。本記事では山梨に出かける家族を例に挙げ、友人家族と出かけたときの金銭負担などについて考えていきます。
執筆者:宇野源一(うの げんいち)
AFP
東京から山梨までどれくらい費用がかかるの?
はじめに、東京都内から山梨県までどれくらいの交通費がかかるのか、シミュレーションしてみます。今回のケースでは、東京都葛飾区在住の家族が、ぶどう農園の多い山梨県笛吹市御坂町までドライブに行くと仮定します。
高速道路で首都高速四つ木ICから中央自動車道の一宮御坂ICまで利用した場合の走行距離は125.4kmです。ここから一般道を約25km走ったとして片道合計150km、往復合計300kmのドライブをしたとしましょう。
・高速道路(四つ木IC~一宮御坂IC、休日割引適用時)の料金
片道:3810円、往復7620円
・ガソリン代の概算(1リットルあたり13km走行したと仮定)
300km÷13L×174円=約23×174=4002円
かかった交通費の総額は1万1622円となります。
友人に車を出してもらったらお礼はどうする?
ここからが本題です。友人家族の車で長距離ドライブをした場合、どのような費用負担をすべきなのかは悩むところです。ここで考えられる最も簡単な方法は「割り勘」です。実際にかかった費用の総額を2家族であれば2で割り、その金額を支払うのが分かりやすい方法です。
しかし、友人家族の車を使うということは、車が多少なりとも消耗したり車そのものの費用を捻出してもらったりしていることになります。これがレンタカーであればきっちり割り勘すれば良いですが、友人家族の持ち物ですのでその費用を算出するのは難しいことです。
それであれば、基本的に交通費は割り勘としつつ、後日会ったときにお礼の品として3000~5000円程度のお菓子やジュースの詰め合わせを渡すのがいいでしょう。
ただし、気心の知れた友人関係であれば敢えてお礼の品を渡さず、今回のドライブでかかったガソリン代や高速代の全額を負担する、現地でのレジャー費を出すなどしてもスマートでしょう。目的地まで運転してもらっているから、と伝えれば相手も悪い気はしないはずです。
車を運転する人は分かりますが、気心の知れた仲とはいえ他人を乗せての長距離ドライブは思いのほか疲れます。運転中に食べるおやつやドリンクなどを買っておいて、都度渡すという行為も気が利くのではないでしょうか。
絶対にNGな行為は?
逆に「これをやってしまったら友人関係が破綻する行為」というのも知っておかなければなりません。それは「交通費など、かかった実費を一切払わない」というものです。なかには「私たちがいなくても同じお金がかかるんだから、払わなくても良いのでは」と思う人もいるかもしれません。
また車に乗せてくれる友人家族の中にも「お金はいらないよ」という人もいるでしょう。しかし、その言葉を鵜呑みにして全く支払わないというのは、今後の友人関係を考えても避けたほうが無難です。
本音と建前とよく言われますが、「お金はいらないよ」と言っていても心の中では「本当に払わないんだ。今度から誘うのはやめよう」となることもありえます。このような行為は絶対に避けましょう。
ロングドライブは疲れる。気の利いた対応をしよう
運転が好きな人であれば長距離ドライブは楽しいことなので苦痛ではありません。しかし、肉体的・精神的に疲労は溜まります。せっかくの休日に友人と出かけるのですから、お互いに気持ちの良いドライブができるように、同乗者としても気の利いた対応を心がけたいものです。
出典
東日本高速道路株式会社 ドラぷら 四つ木(東京都)から一宮御坂(山梨県)の高速料金・ルート
執筆者:宇野源一
AFP